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でっかい独り言、内緒話に戯言三昧

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2023年05月03日
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母方に同い年の従姉妹がいる。
祖母にとって、長女のところの三女と、長男のところの長女、
どちらもあまり興味がなかったようで、
誕生日が3週間ほどしか違わないけれど、
比較されることなく育った。
私たちの一つ下に、「長男の長男」が生まれたので
それ以前の孫(長姉、次姉、私たち)とは
すべてが違って見えたそうで、ほったらかしに。
…ありがたかったけど…長男の長男、従弟は祖母からの圧で鬱になっちゃったしな。

同い年だから、同じ時代を育ってきたけれど、
なかなか彼女の人生は波乱万丈で、同情なんて安っぽい感情を
彼女に持つことはなかった。
まず、長女でありながら、長男が優先されたし、
叔父が40代半ばまでは、なかなかのクズっぷりを発揮していて、
(母曰く、大事に育てられたから、人を疑うことをしらず、嵌められるし、
挫折を知らないから、どんどん落ちていく)
酒乱、浮気、転職(当時は珍しい)といろいろやっていた。
最初の転職は、私は小1ぐらいだったと思うけれど、
両親が「お人よし過ぎる。やめとけと言ったのに」と
あることで失脚させられ、叔母の実家が山形で商売をしていたので
そちらへ行くことになり、この件に関しても、両親は反対していた。
理由は「人が良すぎる」
結果、もともとよくない酒癖が酒乱まで行き、浮気し、
まだ小学生の従姉妹は叔母と一緒に酒屋や浮気相手の家に
叔父を迎えに行っていた。
もうどうしようもない、というときに、ある出会いから、叔父更生。
山形から京都へ戻ってきたのはいいけれど、
この時従姉妹、中3の11月。
あまりにもひどすぎると思ったけれど、うちも父が余命宣告され
お互いに中学卒業、高校入学の頃は、酷いもんだった。
でも、叔父はすっかり落ち着き、従姉妹一家の雰囲気は全く変わった。

成人し、同じころに結婚した。
今思えば、中3で京都に戻ってきてから、結婚後の数年が
つかの間の平和だったような気がする。
男子三人の母となった従姉妹は、いつも元気で優しかったけれど、
長男くんは問題児とされ(今なら、適切な療育を受けられただろう)
三男君は学習障害をしてきされ、
ご主人はあるときから、仕事をやめ、引きこもってしまった。
当然、従姉妹も子供たちも巻き込まれ、数年かかって離婚、
長男君の自転車事故で生死をさまよい、なんとか回復、
小うるさく口をはさんでくる祖母もいなくなって、
やっと一息ついた時に、叔父の発病。
5年後、叔父は旅立ち、叔母と子供たちの生活を従姉妹が支えることになった。
離婚後、介護士となり、ホスピスで働いていたけれど、
叔母がアメリカ在住の従妹1の家に滞在中、交通事故にあい、
アメリカで一か月の入院、チャーター機で帰国し、半年の入院、と
とんでもない日々だった。
従姉妹には、徒歩1分のところに従弟一家が住んでいて、
従妹1はアメリカ、従妹2は沖縄在住、それでも兄妹がしっかりと助け合っている。
子供たちも大きくなり、やっと最近、叔母や長男君の通院はあるものの
落ち着いてきたなぁと思っていた。

そんな今年、従姉妹の誕生日にメールすると、その日は入学式だった、という。
思わず疑問符。すでに三男君は大学入学というより、卒業の頃だし、
他の従姉妹の子供たちも、続々と成人しているので、
入学式という単語から遠ざかりつつある。
「どうしても諦められなくて、准看護師の学校通うことにした」
もともと、この数年、特に私が骨折してから、お互いの「働き方」について
「考えなきゃね」という話を良くしていた。
介護士という夜勤のある仕事は、体力的につらいし、
なにより、叔母は介護も必要となってくる。
長男君は自転車事故以来、障害が残り、就職は難しい。
私もいつまでもWワークはしていられない(骨折もしたし)
50代も半ばの今から、准看護師になるというのだ。
話を聞いて、尊敬しかない。
座学だけでなく、実技研修だってある。
それでも、大変なことがたくさんあっても、笑って人と接することができ、
介護士としての知識と経験もあり、患者家族としての気持ちい寄り添える
従姉妹が、さらに知識と経験を身に着け、看護師になるというのは、
どんな病院に勤めたとしても、貴重な人材になる予感しかない。
私の骨折の手術の時も、術前の説明をうけるお嬢につきそい、
なかなか聞けない疑問点も質問し、お嬢に説明し、不安になるお嬢を励まし、
当日も、お嬢に寄り添い、ずっと一緒にいてくれた従姉妹。
無責任に「頑張れ」なんて言えないけど、
素晴らしい人材が誕生するのが、楽しみでならない。





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最終更新日  2023年05月03日 10時00分12秒
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