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カテゴリ:発達障害
おとといくらいから咳をしていた息子。 熱はなく、元気だったので様子を見ていたのですが、 今日は保育園のお迎えの時に担任の先生に「タクちゃん、咳が酷いです。」と言われてしまったので そのまま病院へ連れて行くことにしました。
行き先は、 来月 発達相談外来の検査を予約してある かかりつけ医、高橋先生の小児科。
検査の前に病気などの診察に来る事があれば声を掛けてね、と言われていたので 受付で看護師さんに 来月 発達外来の検査予約を入れてある なおなおですと申し入れてから 今日は咳が続いているので そちらの診察に来たと伝えた。
すると 高橋先生は 今日 息子の発達相談の方の話が聞きたいと言ってくれた。
もう終了間近の時間帯だったけど、今居る患者を先にササっと診察を終わらすと わたしと息子を診察室に入れて、話を聞いてくれた。
先生 「今 一番気になる事を3つ教えて。」
わたし 「座っている事が出来ない事。 異常に落ち着きが無くて、だから外食も出来ないし 冠婚葬祭も無理。」
わたし 「食に興味がない事。 こだわりが強くて 本当に限られた物しか食べてくれない。 しかも自分と食べようとしなくて 食べさせるのに凄く時間が掛る。」
わたし 「言葉が遅い事。 同年代の子は もう普通にしゃべっているのに、この子は まだ赤ちゃん言葉で つ や、ず、が言えない。ちゅ とか、じゅ って感じでしか言えない。」
先生 「多動的な行動では、いつも ちょろちょろしてる感じがする?」
わたし 「はい、目を離すと すぐどこかに行っちゃいます。 とにかくジッとしてられません、自分の興味のない事はしたくないし その場にとどまる事も出来ないです。」
先生 「赤ちゃん時代に 育児が困難だと感じた事がある?」
わたし 「特にないです。愛想のいい子で可愛かった。 落ち着きのない子だったけど、そういう子なんだと思ってたし、同年代の子と比べても2歳くらいまでは順調でした。」
先生 「別れたご主人に 赤ちゃん時代に乱暴にされたり虐待まがいの事をされたりした事は?」
わたし 「ないです、子供には優しく子煩悩な人でした。」
先生 「いつ頃からおかしいなって思い始めた?」
わたし 「3歳を過ぎたあたりからかな・・・やっぱり言葉が遅いなって・・・二つの単語が なかなか繋がらないんです。 例えば、おなか すいた みたいな 二つの言葉が繋がるのに時間が掛りました。 あと、同じ事を毎日繰り返し言っていてもすぐに忘れてしまったり・・・。」
先生 「2年前から思ってたんだね、3年くらい前から僕のクリニックに通ってくれてたのに何故相談してくれなかったの?」
わたし 「3歳半の市の検診で発達相談をしたのですが臨床心理士に 全く問題無いと言われていたので こういう子なのかと思っていました。 それに このクリニックが発達相談外来があるのを最近まで知りませんでした。」
先生 「そうかぁ・・・検診でそう言われていたんだね。 でも お母さんは きっと 注意欠陥多動症とか、そこらへんを考えているよね? 今 彼を見ていても、話を聞いていても僕はそうは思わないよ。 ADHDと言う言葉は今では 一人歩きしてる状態だよ、世間であふれてる言葉だ。 ちょっと落ち着きがないと すぐそう言った事を言う人たちがいる。 そんな事言ったら 新宿なんぞに行ったら ADHDの可能性のある人がワンサカいる事になる。 この子を見てると 小さい時の僕にそっくりだよ! 僕は 本当に落ち着きがなくて 親からも手の掛る子だと言われていた。 本来 男の子ってのは そういうもんなんだ。 勿論 聞きわけが良くて大人しくて手の掛らない子もいるけどね、 元気があって落ち着きがなくて結構じゃないか。 この子を ‘障害があるんだ‘って目では見ないでくれ。 僕から見れば とてもユニークな個性のある子だよ。 今日は問診だけだけどね、また今度 専門家たちと検査をしよう。 正式な判断は それからだよね。 障害があると悲観的にはならないで、今日からはネットで障害の事なんて調べない事だ(笑) 変な知恵を付けてもらいたくない。 気になる事は うちの看護師に聞いたり、うちのクリニックに寄って沢山の本を見ればいい。 前向きになれるものばかりだからね。 将来の事で 心配な事とかはある?」
わたし 「小学校には普通に入れるのか、とか。 学習は普通に出来るのか、将来 仕事には就けるのか、自立出来るようになれるのかとか・・・・」
先生 「うん、あのね、この子は大丈夫だよ。 学習面では まだまだ未知数だけど、将来 仕事にも就けるし、自立も出来るようになるから。 だから これから詳しく検査して 彼に合った対処法は必ずあるから まず心配な行動には こういった対処みたいな感じで対応していこう。 障害があるってのは専門家が こうだと判断した時だけだよ。 それまでは あまり障害の事は考え込まない事。 大丈夫だから、心配しないで。」
そんな感じで 咳止めの薬をもらいに来ただけなのに 急きょ 話を聞いてくれた高橋先生。
この会話は 実に40分! 診察室を出ると 予約して最終の診察に来ていた患者さんたちが あふれんばかりに待っていた!( ̄□ ̄;)
先生・・・忙しい時間を割いてくれてありがとう(T_T) そして 予約入れて診察に来ていたお子さん&ママさんたちごめんなさい(T_T)
信頼出来る人に「大丈夫!」と言われるのは どうしてこんなにも安心出来るものなんだろう。 あまりにも真剣に話を聞いてくれた高橋先生は 肝心の咳の診察をしないで わたしと息子を診察室から出してしまった(・∀・i)
看護師さん 「先生 お薬出してくれるって言ってた?」
わたし 「いえ、咳や薬の話は一切出てなかったです^^;」
看護師さん 「そうでしょ~ そうだと思ってた! ごめんね もう一度診察室に入ってくれる?」
と再び 高橋先生の診察を受けて、薬を出してもらった。
高橋先生は わたしの話を聞きながら パソコン入力していたのだけど、 なんと 全てのキーを右手 人指し指 1本で起用に打っていた!(爆) こんな医者初めて見た! かわいい(笑)
ユニークな個性かぁ・・・
そうだよね、人それぞれだし 息子は息子だ。
このクリニックに出逢えて良かったなぁ
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