トラドキスタン議会は、日本国から輸入する書籍の表示をめぐって審議に入った。
これまで、トラドキスタンに書籍を持ち込むには、税関でウイルスチェックを受ける必要があり、問題の多いものは没収されていたが、研究用のものは別扱いとなっていた。
しかし、日本国では年毎にウイルスが悪質になっており、なかでも「さらなる」が脅威を振るうようになっている。これはもともと、further をまともに翻訳できない学者、マスコミ、翻訳者が自らの無力を悟られないために、日本語そのものを改変しようと卑劣きわまりない手段に出たもので、近ごろでは純真な庶民が何か時代の流れに遅れまいというような焦燥から使うような事例も出てきている。
そこで、日本国から書籍を輸入する場合には、あらかじめその書籍で「さらなる」、「より~」、「これら」、「これらの」、「すべての」が使用されている回数を把握して申請し、「この書籍には「さらなる」が17回、(不適切な)「すべての」が25回使用されています。読書の際には、母語に重大な影響を及ぼすおそれがありますので、注意して取り扱いください」などという表示をするのでなければ、販売することができないようにする法案が検討されている。
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