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カテゴリ:教本・曲集
いわゆる『名曲の簡単バージョン』楽譜。 和音部分を 単音にしてあったり 速いパッセージを 音を省いて 簡略化したり という以外に、 「調性を変えてある」事も多いです。 よくある、「ハ長調で弾ける~」というシリーズ。 これだと、調号の♭♯を覚えておかなくて済むわけですね。 何にせよ、譜読みしやすく、弾きやすいように なおかつ 原曲の雰囲気、美しさを なるべく残すように アレンジする人は大変だなあと思います。 生徒さんが 持ち込んだ、『簡単にひける○○』 という ピアノソロ曲集。 生徒さんが弾いてきたのは ヘ長調の『子犬のワルツ』でした。 (本来は 変ニ長調の曲で ♭が5つついています。) ・・・・・ ♭系の調にすることで、やわらかい雰囲気を残したのかな… フラット1個だけなら、つけ忘れることもなかろう、とか。 でもこれ、 譜読みは楽かもしれないものの 結構 弾きにくい。 メロディーは ほとんど そのままで、 伴奏のみ、小さい動きで弾けるように 変えてあるのです。 この曲、音階(スケール)で動く部分が多いのに ヘ長調の音階は そんなに弾きやすくないですよ? むしろ、原曲であるところの 変ニ長調の音階って 一番弾きやすい。 2・3・4 の 長い3本の指が いつも黒鍵に乗り (↑人差し指・中指・薬指) 短い1の指だけが 白鍵に乗るわけですから (↑親指) 手の自然な形を生かして、 素早く きれいに弾けるのです。 こんなに弾きにくい調で、ほぼ原曲通りに弾くのなら 原曲を弾いたらいいのになあ。 と 言ってみたところ 生徒さんも、音階を弾いてみて「あ、なるほど」。 来週、原曲の楽譜を見て、やってみることになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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