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カテゴリ:教本・曲集
『バーナム ピアノテクニック』(全音)という
アメリカの作曲家エドナ・メイ・バーナムさんが作った テクニックの本があります。 私の手元にあるのは ミニブック・導入書・1~4巻・全調の練習 の 計7冊。 この本の監修をされた、中村菊子さんの講座に参加したり ミュージックデータも 全部購入して 一時 よく使っていたのですが レッスンに バスティンの「ピアノパーティー」を 使い始めてから、ほとんど使わなくなりました。 「パーティー」シリーズは 最初、五線譜を使わないので いきなり五線が出てくる本と 一緒には使えませんし 3冊セットで使うように組み立てられているので もう1冊増やそうという発想が出なかったのです。 ところが ここ数年、急にまた よく使うようになりました。 バスティンのシリーズにも、テクニックの本があるのですが こちらは完全に、『テキスト対応』のテクニックなので テキストの曲を弾くためには十分だけど それ以外の曲を弾くためには、かみ合わない事がある と 感じることが多くなったのです。 幸い バスティンの本も、基本は大譜表の楽譜ですから 五線譜に入ってしまえば、並行して使えます。 また、理解の早い生徒さんであれば テキストで五線譜に進む前に、バーナムで先取りして 五線の読み方を教えてしまうこともできます。 「バーナム」の特徴は、 初めから大譜表を使っていること イメージをつかみやすいタイトルと絵がついていること 進み方に無理が無いこと テクニックのバリエーションが 豊富であること 表現が、演奏する側に 自由に任されていること 特に、魅力的なのは「演奏の表現の自由さ」。 私は この本を生徒さんに弾いてもらう時 『音楽的に、魅力的に聴かせるためにはどう弾けばいいか』 考えてもらいます。 スタッカートもいろいろ、レガートな歌い方もいろいろ。 同じ様な動きでも、ハーモニーが違えば 変えてみる。 見た目のシンプルさにだまされず、 『古典派やロマン派の曲の一部を切り取ったモノ』と思って 音楽的に弾くことに こだわりたい。 そんな本です。 バーナム ピアノテクニック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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