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カテゴリ:音楽
先月、見てきました宮廷舞踏のイベント 「舞曲の花束 2」のレポートです。 2部構成となっていまして 第1部が「バロックの花束」。 バッハ・ヘンデル・ラモー・リュリ など バロック時代の作曲家による音楽と舞踏です。 主に J・S・バッハとヘンデル。 『アンナ・マグダレーナの音楽帳』から メヌエット・ミュゼット 『フランス組曲第1番』クーラント 『フランス組曲第5番』ガヴォット ヘンデル 『クラヴサン曲集第2巻』より メヌエット・サラバンド パッサカーユ/パスピエ/ラ・フォリア については あまり一般的ではないので割愛。 どの曲も、基本2人ずつ(男女ペア)のダンスです。 もっとも、この日の公演では メンバーの都合上、女性のペアで踊っていましたが… この時代の舞踏会は、 『身分の高い人から順に 1組ずつ踊る』という習慣で、 踊っている二人を、周囲の人が眺めている状態になります。 (そりゃあ、皆 必死になって練習するわけです) どのダンスも まず正面(王様がいる方向ですね)に向かっておじぎ 次に パートナーに向かっておじぎ それから 踊り始めます。 基本となるステップは決まっていますが ホールを二人じめ(?)して使えるわけですから 近づいたり離れたり、円を描く様に動いたり ホールに線対称や 点対称の図形を描くように フォーメーションを変えつつ踊る、という形になります。 ステップは 全体に小さくて軽やかな印象。 人前で、男女がくっつくのは よろしくない という事情もあり、パートナーは どんなに近づいても 軽く手を伸ばして 手をつなぐくらいです。 以前書いた「バロックダンスについて」の補足としては 『クーラント』 1拍目と3拍目に拍を感じる舞曲で、ステップもそこで踏むが 今回のような ゆっくり目のクーラントの場合、 2拍目でも ステップを踏む。 『ミュゼット』 基本、ブーレのステップで踊る(パ・ド・ブレ)。 フレーズの勢いがあるところに跳躍が入る。 例えば ミュゼット(BWV Anh.126)中間部分なら ドレミ ドレミ ラッミッミー の 赤字部分で跳躍しながら進みます。 『アルマンド』 今回踊られませんでしたが、 バッハのフランス組曲の アルマンドは やはり器楽曲のための作品なので、踊れないとのこと。 時代が下ると、荘重というより軽快な音楽として発展します。 全体的には、軽やかでスピーディーという感じでした。 明日は、後半「ロココの花束」について。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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