今週末はクリスマスですね。
予報では冷え込みが厳しくなるらしく
『ホワイト・クリスマス』になるかもしれません。
ちょうど年内最後のレッスン時期ですので
「ジングルベル」や「そりすべり」などなど
クリスマスの楽しい曲を弾いたり、歌ったりして
にぎやかに楽しく過しております。
クリスマスに限らず、西洋音楽では
キリスト教の行事と関わる音楽がいっぱいです。
『謝肉祭』(しゃにくさい:カーニバル)も、
キリスト教に関わるイベント。
ピアノ・スタディを使っている男の子が
今度『ベニスの謝肉祭』という曲を弾くため
「謝肉祭の意味はわかるかな?」
漢字がヒントだよ、と声をかけたところ
彼は考え考え、『お肉に謝る日?』
…うん、そういう気持ちもあるかもしれない。
どちらかと言えば、
『お肉のありがたみに感謝』の方だとは思いますが。
『謝肉祭』、もともとは『断食前のお祭』です。
キリストが40日間の断食を行ったという逸話に基づき
キリスト教徒も復活祭前の40日間断食する習慣ができた
という事なのですが
もちろん飲まず食わずで40日も生きられませんから
実際は
ワイン・肉・卵・乳製品を食べない(魚はOK)
1日に1度だけなら十分に食べていい
という事になっています。
そして、『断食前に思い切り飲んで食べておこう』
という大変人間らしい心理から
『謝肉祭』というお祭が発生。
この期間は飲んで食べて、馬鹿騒ぎしましょう
という事になったわけですね。
イスラム教だと、断食の後にご馳走ですが
キリスト教では逆なのだな、と思った記憶があります。
それにしても。
お肉にむかって『食べちゃってごめんね』的発想が
あまりにかわいくて大爆笑。