哀愁
近所のスーパーに、「買う人いるん?」っていうくらい、とてつも長いウインナーソーセージが売っている。子供のおやつや、ビールのおつまみでお馴染みのオレンジのビニールに包まれた、あのウインナ-ソーセージのでかい版。「どう考えても1度では食えんやろ」などと何かしら思わせる存在感のある彼(?)。存在感はあるものの手にとることはなくいつも横を素通りする。しかし好奇心の塊である子供の目に留まらぬワケはない(大人でも気になるくらいやし)。わが息子も「これ買って~」と持ってきたことが何回もある(でも買わない)。友達の子なんて「ハリケンジャーッ!」と言って背中にさして遊んでたらしい。もちろん、買われることもなく戻されてしまった。一体、彼は何人の子供にもて遊ばれ、その母の手によって返されたのだろう?彼らの中に、ウインナー人生をまっとうして完食された者はいるんだろうか?真っ直ぐ立ち尽くすウインナーの姿に哀愁漂うものを感じるのは私だけ?でも同情してもやっぱり買えない。だって子供達にあんなに触りたくられた様を見ちゃあ、なおさらね・・・。