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2006年07月20日
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カテゴリ:本関係
ピンクのがーべらさんに頂いたこの本。
早速一気に読みました!

まずは白雪姫。白雪姫を殺そうとしていた魔女は実母だった、とか比較的有名(?)な部分はフーンって感じでしたが、母の葛藤の原因・白雪姫を助けた王子の異常さなどは興味深かったです。

カッコイイ王子様や憧れのお姫様も、ひと皮むけば普通の、色んな欲望や退屈さや残酷さをもった人間なんですよね。「二人はいつまでも幸せにくらしました。めでたし、めでたし」なーんて締めくくりは、色んなものを包み隠して入るんですよね!
唯一、シンデレラだけは最後までいいように書かれていました。シンデレラは、色々と辛い目にあっても耐え忍んできたからかなあ?白雪姫だってある意味十分に辛い目にあったはずなんだけどな。(苦笑)

この本でとりあげられていたのはお姫様系のお話がほとんどな為かも知れませんが、登場人物の描写は、女性陣が非常に生々しく、ある意味丁寧に心理描写まで表現されている一方、男性陣は、恐ろしく凡庸で、はっきりいって「どうでもよい」書かれ方をしているのが印象的。
白雪姫の王子と「青髭」ぐらいですかね?それなりに書かれていたのは。
それに比べて、女性陣、特に姫たちの母は、それまで語られてなかった部分が次々にスポットを当てられて、現代にも通じる、嫉妬・育児の悩み・継母継子問題・不妊の悩みなどが語られています。
また、性的な成長や問題も色々語られていますが、基本的には、少女から大人の女性に移行する過程にスポットが当てられていることが多いですね。お姫様系だから仕方ないか。このへんはちょっとくどいですねえ。

一番最後に収録されている「ネズの木」の話は、その他の姫系の話とは違って、異色です。継母・継子問題を正面から取り上げてますね。
子供たち用としては元々どういう話になっているのか覚えていないのですが、私は、この話を読み、最終的に殺される継母が少し可愛そうな気がしました。

一生懸命育てたのに、自分のことを継母だと知ってから全然懐いてくれなくなった男の子に対しての虐待は、いけないとは思いますが男の子の態度も頑な過ぎてちょっとなあ、と思いました。
それに追い討ちをかけて夫は浮気をして、自分とその男の子の間のことをいくら相談しても生返事のまま。
(奥様からの訴えに生返事ばかりしてちゃ、後々大変後悔することになりませんよ、ご注意あれ。>男性陣)
自分が産んだ女の子(妹)とその男の子が仲良く遊んでいるのもイライラの種。

この継母は、とうとう夫への復習のために、男の子を殺してスープにし、夫は自分の可愛い息子とも知らすに、おいしいといってそのスープを何度もおかわりするんですよね。
恐い!!

妹は、泣きながら、大好きなお兄ちゃんの骨を集めてネズの木に埋め、そこから産まれた鳥が最終的に母親を石臼の下敷きにして殺し、お兄ちゃんは復活。
最後の場面では、お父さんと兄妹が、古い肉のスープを食べる・・・。古い肉、は誰の肉かおわかりですね?
確かに、虐待や殺人は罰せられてしかるべきなのですが、そこに至るまでの経緯というものを見ていると、最終的に殺されてしまう継母にやっぱり同情すると同時に、男の子への、なんとも言えない不気味さと、夫の存在感のなさと救いようのない鈍感さへの怒りが湧きおこります。

こういう家庭風景って、ここまで極端でなくても、繰り返されているのではないかな、と思います。私も、胸に手を当てて考えないと・・・。

また、精神分析的(フロイト的?)な隠喩・グリム兄弟がこの童話を出版した当時のヨーロッパの世相にについての解説もなされていて、どうしてこのような表現となっているのかについての説明もかかれていました。
特に、グリム童話に頻出する、継母・継子については、当時は死別も多く、5人に1人が再婚しているため、別段珍しい設定ではなかったことは、お勉強になりました。

こうやって読むと、あらためて、子供たち用の本は、毒抜きされてますね。
ただ、大きくなったら、こういう原典も読んでもらいたいね。その物語が本当に言わんとしていたことがわからないものね・・・。





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最終更新日  2006年07月21日 01時08分47秒
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