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アルバムの中ですばらしいフィドラーがスイートなエアを奏でているのに出会うと、もう、うれしくて飛び上がってしまいます。Padraig O'Keefe、Matt Cranitch、Pat O'Connor・・・。
エアには歌としてよく知られたものもありますが、大方は、そのフィドラー自身によるものか、家族の中で伝わるものか、あるグループ内で知られたものか、いずれにせよ、ときに「限定的」なレパートリーであるところがセッション・ダンスチューンと違う点でもあります。 また、エアは緩急のつけどころ、息遣い、装飾音などが、フィドラーそれぞれに念入りに織り込まれて、たいていソロか、あっても簡単な伴奏だけというのも、フィドルの音色を堪能したい私にとって大好きな点です。 エアのテンポは一定でなく、メロディーもあちこち寄り道?することも多いので、ダンスチューンのように、指や体で覚える、というよりは、私は歌って覚えるようにしています。しかし、朗々と気持ちよく歌って覚えられたと思っても、音源に再度合わせてみると、どうも、「こぶし」が違うことに気づきます。歌っているうちに、ジャパニーズ演歌調になってしまうのは我ながらおかしい! アイリッシュ独特の「こぶし」をなんども音源を聴いて歌って習得してみましょう。 「こぶし」は楽器演奏では、装飾音の入れる位置、ボウイング(弓の返し位置)、音のうねり(弓の微妙な強弱)で表現します。このとき、ロングトーンなどでも、ビブラートは絶対に入れないのが、スイートさを出すコツ! ロングトーンなどでは、左指を軽く握りこみ、どちらかというと、左手よりもむしろ右手の加減によって、弓のスピードをいろいろに調整してニュアンスを出すのが私は好きです。 お気に入りのすてきなエアを、ぜひ、ソロの十八番に入れてみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月23日 12時49分26秒
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