テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:移住民子供体験談
一年生の夏、アタクシは家族につれられてコチラに移住した。そしていきなりコチラの学校の一年生のクラスに放り込まれた。小学校で東洋人は他にコチラ生まれの中国人の子が一人いるだけだった。
アタクシは、不思議なことばかりだった。まず、なぜ日本からのテレビを持ってこなかったのか、疑問に思った。コチラで買ったテレビは英語の番組しかやっていなくて、マンガもほとんどやってなくて、つまらなかった。そのことを母に聞いたら、答えどころか爆笑されてしまった。いずれ「そうねぇ、残念ねぇ」なんて不真面目な返事だった。人が真剣に質問しているのに、だ。ひどい。もう、母になんか聞かない。 それより疑問に思ったのは、なぜアタクシにだけイアリングがなかなか生えてこないか、だった。同級生の子のほとんど(と言っても一年生は一クラスしかなかったのだが)が、耳にかわいいビーズの様なイアリングが生えていた。金色のビーズだったり、ピンクだったり、羨ましかった。年上の子もまだ生えていないこもいたが、殆どがかわいいイアリングを生やしていた。 アタクシは毎朝、「やっと生えたかな?」と飛び起きて耳たぶを触ってみてはがっかりしていた。いずれ生えてきたら、赤いのがいいなぁ、などと思っていた。妹に先に生えちゃったら悔しいなぁ、などと朝自分の耳をチェックしてからドジ妹Jの耳も横眼でチェック。 もちろん、学校で、「貴方のは、いつ生えてきたの?痛かった?」などと聞けるほど語学力がなかった。「いい子にしてないと生えないのかな?」などと不審に思ったりした。 後で分かったのだがその「生えている」イアリングはもちろんピアスだった。「エッエエーッ?!アナ開けるぅ!?うっそー!?」と最初は信じられなかった。 コチラでは嬰児のころピアスをしてしまう人もいるが、小学校でする子もとても多い。大人でしてない、って言うとむしろ驚かれる。今だに、赤いイアリングって、していない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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