テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:移住民子供体験談
コチラに移住して間もなく、「ねーなんで日本のテレビ持ってこなかったの?こっちのテレビ英語ばっかりでつまんない」などとダダをこねて母を困らせていたころ、アタクシ達は北米にしては結構大きな都市の郊外に数ヵ月間住んでいた。
だが、これは長く続かなかった。 夏に移住して、ビックリした。夜十時を過ぎても真っ昼間の様に明るい。そして暗くなるまで子供が外でキャーキャー遊んでいる。八時に無理やり寝かしつけられたアタクシ達は、その楽しそうな遊び声を延々と聞かされた。カーテンを閉めても明るい寝室で。 そして、秋になり、またまたビックリした。朝起きると急に世の中マッシロ。昨日まではちょっと肌寒いかな?という感じの十月のはじめなのに、次の朝、雪がシンシンとつもっていた。 そのころアタクシ達は高層アパートの十七階に住んでいた。そのアパートから、アタクシが新しく通う小学校が見えた。アパートについている遊び場を抜け、真っ平らな原っぱの小道を通り、歩いて五分の所に小学校がある。毎朝、アタクシがアパートから出て学校につくまで、母と祖母と二人で窓から見守ってくれた。 その朝、勉強鬼の母は、「初雪だからって学校に遅れちゃなりませんっ!!」とばかり鼻息が荒かった。厚着をさせられ、その上にこの為に買っておいたスノースーツを着せられ身動きが殆ど取れない格好になりながら、いつもより二十分も早くアパートから放り出された。 エレベーターに乗って、玄関まで下りる。 すぐまたエレベーターに乗りなおしてアパートに引き返す。 ここで母が半狂乱になって叱る。「何やってんのっ!たかが雪ぐらいでっ!はやく行かないと遅れるでしょ!ほんとにあんたは何やってんの!!」とアタクシが言い訳をする隙がないほど興奮していた。 が。 しばらくしてアタクシが「何やってんの」か説明出来るほど落雷の速度が落ちたので、早口で説明。 「だって、雪の高さが、アタクシより高いんだもん!」 ロビーのガラス戸の向こうは子供のアタクシの背よりはるかに高い深雪。一晩でよくこんなに降ったものだ。 そんな訳で、「気候が勉強の妨げになるなんて言語道断っ!!」という事で、気候がもうちょっと穏やかな所へ移動したその秋。 その引っ越し先も大冒険だらけ。今も笑える失敗談が豊富にあるので、どうぞお楽しみに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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