テーマ:暮らしを楽しむ(388213)
カテゴリ:移住民子供体験談
子供の頃、まだ百人一首でかるたができなかった頃は坊主めくり。将棋が打てなかったので回り将棋。花札が判らなかったのでバカッパナ。囲碁が出来ずにオセロ。それはちがうでしょ。
祖母や祖父とよく遊んでもらった。コチラ式のゲームが一緒にできなくても、充分に面白かった。 「おじいちゃんっ!花札なんか教えちゃいやですよっ!!」 と母が時々目を吊り上げていたっけ。 なんで?(←聞き分けの悪い子) 厚く手応えのある札に美しい絵がほどこされ、アタクシ達には風流で優雅に思えたのだが、母はいい顔をしなかった。 じゃ、マージャンは? と百人一首の奥にしまってあるマージャンセットを引っ張り出してみる。 「とんでもありませんっっ!」 なんで? Tちゃんちに行くとおばちゃんもおじちゃんも楽しそうにマージャンしてるけど?W君のうちなんかマージャン専用の豪華な部屋まであるけど?きんきらきんで壁がビロードなの。 「子供がするもんじゃありませんっ」 なんで? そういえば漫画などではちょっとワル風のヒーローがくわえ煙草でマージャンをしていたりする。難しいのかな。 そこで祖父が 「せっかく出して来たんだからいい事おしえてやるよ! 」 ほんと? 「○○ちゃん(←母の名)、大丈夫だよ、悪さぁしないよ。」 で、なんて事ない、教えてくれたのはマージャンパイでの神経衰弱だった。でもトランプでするのとは違ってやっぱりどきどきわくわく。 祖父母と妹ときゃーきゃー遊んだ。 ある夏、毎夏日本から遊びに来ていた祖父がその夏は真新しい花札セットを持って来てくれた。よーく見てみたのはきっとその年だった。 「任天堂」 ○てんどう? 「担任」の「任」? おじいちゃん、これってもしかして、「にんてんどう」って書いてある? 「そうだよー」 うそー。 ゲームの「にんてんどう」?じゃないでしょ? 「そうだよー」 祖父にからかわれているんだと思ったので生真面目な父に聞いてみた。おとうさ~ん。 「なんだよ、ほんとだってば」と祖父。 「ほんと!」と父。 ひぇ~。 今も友人などに、ねぇ、ニンテンドーって百年も昔はゲーム・カード・メーカーだったんだよ、と言うと毎回びっくりされる。 あっぱれ日本の老舗玩具企業。 :: 灯屋師匠様の幻想的な花札再現写真でうっとり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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