テーマ:今日の健康状態は?(10595)
カテゴリ:医療となかま♪
9月から職場の勤務体制が特殊で、朝6時に出勤する毎日が続いています。その理由は住民健診。毎年この1ヶ月間に集中して行われる複合健診と呼ばれるもので、基本健診からがん検診まですべてを1度に受診することができます。受診者のほとんどは65歳以上のご年配の方々。通常栄養士は相談部門の出番しかないのですが、このときばかりは受付や身体測定などに借り出されているです。
多いときでは200人前後の人たちの身長、体重を測定するのですが、 200人中、160人くらいは言うせりふがあります。 『こらどーし。また身長のこもなってから~』(解説:これはどうしたことだ!また身長が縮んでしまて…) 歳とったら背が縮むとは聞いていましたが、ほとんどの人がこうしたことで嘆いているのにはびっくりしました。 中には3cm以上縮んだという人も! 今日は加齢と骨について考えてみたいと思います。 ********************************************************************************************* 骨は体を支えるために大切な物ですが、実際体を支えること以上に大切な役割があります。 それはカルシウムの貯金箱。 カルシウムとは血液中にいつも一定濃度存在し、神経の伝達などに欠かせないミネラルなんですね。 筋肉を動かすことは神経伝達されてはじめて成り立つ現象です。極端な話、血液中にカルシウムがなくなってしまったら心臓ひとつ動かせない。 どう考えても、とりあえず体支えるよりこっちのほうがいのちにかかわりますから、血液中に不足したとなれば、副甲状腺ホルモンのはたらきで、骨からどんどんカルシウムを取り出し、血液に送り込みます。 そんな中、出産する可能性のある女性(生理がある50歳前後まで)は、優遇制度が備わっています。 エストロゲンという女性ホルモンが、骨からカルシウムが出て行くのをおさえてくれるのです。女性が妊娠、出産する時、母体はもとより、赤ちゃんにカルシウムを送らねばなりません。それが一番大切だということも体は知っているということでしょうね。 ですから、生理が終わってしまうと、急速に骨密度が減少、骨粗しょう症になる人が多発してしまうわけです。 ********************************************************************************************* 骨密度を減らさないために、今から心がける必要があることを重要なポイント順に並べますと 1)動くこと。 「カルシウムとることではないのか???」といわれそうですが、骨に刺激を与えて 「おい、骨よ。あんた貯金箱だけの役割だけじゃだめなんよ」 と教えてあげないといけません。宇宙飛行士が長旅で戻ってくると、骨密度が減少することは知られた話ですね。重力って意識してませんけど、あれもりっぱな刺激になっているようです。 骨密度を腕の骨で測定する場合は、必ず利き手と反対の手を測定します。なぜならば、そちらのほうが普段使いませんから、より骨密度が低いと考えられるので、あえてそちらを測定するわけですね。 2)カルシウム補給、食事(食品)の偏りを見直す。 日本人は世界でもっともカルシウムの取り方が少ない国民であるといわれています。理由としては、火山灰土壌のため、カルシウムが少ない、言わずもがな、伝統的な和食文化には乳製品はほとんど入っていないからということらしいです。ここらへんは次回、マクロビオティックの観点から考えてみようと思います。 3)日光に浴びよう 『骨にはビタミンD』とはよく聞きますよね。ビタミンDは魚に圧倒的に多く、ついで干ししいたけなどの乾物などに多いビタミンですが、体内でコレステロールからも合成されます。 ただし、皮膚において紫外線のはたらきではじめて役に立つビタミンDになり、腸からのカルシウムの吸収をUPさせたり活躍してくれるわけです。 紫外線って超悪者イメージですけど、自然の営みの中で「一方的に悪いだけ」っていうのはやっぱりないみたいですね。 次回はマクロビその5☆骨について☆と題して、マクロビオティックの視点で考えてみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月25日 16時35分56秒
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