カテゴリ:農となかま♪
本日は私のリフレッシュタイムをかねて、農の師匠であるKさん夫妻の畑でお手伝いさせていただきました。
今日の作業は、新芽がやっと出揃ったにんじん畑の草取りと、さといも、冬瓜の収穫です。 冬瓜ってみなさんご存知ですか?九州、沖縄ではお目にかかる機会も多いかと思いますが (実は、私はここにくるまで冬瓜の存在を知らなかった…) 店頭に並ぶのはミニ冬瓜がほとんどだと思います。でも、Kさんの農園でとれる冬瓜はこのサイズ。 おとなの頭2つ分くらいの大きさはあります。味はやはり、ミニ冬瓜より断然おいしい使い方はいろいろですが、やはりこれからでしたら大きめに切っておでんに大根がわりに入れるのがおすすめ。大根より火が通るのが圧倒的に早いので、味もしみこみます。うちのHARUも大好きです しかしながら、これは1つ購入しても冷蔵庫にすら入りません。Kさん夫妻はこれを冷蔵庫に入る大きさに切って市場に出荷されています。 それから、さといもはどんな風にできているか、知っていますか? (恥ずかしながら、私は知らなかったですよ…)ジャガイモみたいに芋づる式に出てくるわけではありません。このように、親いもの周りに子供のさといもたちがくっついて土の中で眠っています。 Kさん夫妻は、さといも栽培でマルチを使っていません。(マルチとは、野菜の根元にビニールがかぶせてあるあれのことです)マルチを全部否定する訳ではないそうですが、さといもはマルチを使わないほうが甘みが増したおいしいものができるということが経験的にわかったそうです。 「いつも野菜に教えてもらってるんだよ」とNaoさん。 にんじん畑の草取りは、とげとげで根っこが深ーい外国籍の草を早期発見して抜いておくのが目的です。どうしてこのような多国籍な草が生えてくるのか。それには訳があるそうです。 *************************************************************************************** Kさんの農園は代々農場長が入れかわり、守られてきた畑です。ひとくちに「有機栽培」とは言っても、人によってその考え方は様々。Kさんは窒素の多い動物性の肥料はなるべく使わない主義なのですが、以前からこのにんじん畑は鶏糞を混ぜてきた土地だそうです。はじめは抵抗があったそうですが、なにせこの農園というのが8反あり(畳8000枚分の広さです)それを夫婦2人で、農薬も使わず野菜を育てるということがどれだけ大変なことかは想像するにあまりあるものがあります。 そこで、なるべく土に負担をかけないようにしっかり時間をかけて熟成させることを条件に、近くで養鶏場を営むHさんから継続して鶏糞を入れていただいているそうです。 このHさんもまた、飼料や飼育にこだわって卵を作っている養鶏場を経営されているのですが、ご存知の通り、卵は戦後、その単価がほとんどあがっていないことでも知られていますよね。いくらこだわりであっても、原価を抑えるには限界があるそうです。飼料を完全に国産にすると採算があわないということで、外国産の飼料をまぜている。その飼料にまざっているのがこのトゲトゲ雑草の種だと考えられます。 *************************************************************************************** 「大地はそのまま答えてくれるからね」とKさん夫妻。 Kさん夫妻のように農哲学をもって有機農業を生業としている方々には本当に頭がさがります。 消費者である私たちも、このような有機農家の方々の思いや実情を知った上で、野菜についている値段に対して「高いか、安いか」を判断する必要があるように思います。 それにしても、大地と一体になる農作業は、本当に心身ともにリフレッシュになりますね。 あしたも一日、またがんばれそうです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月27日 23時59分29秒
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