テーマ:農のある暮らし(1199)
カテゴリ:農となかま♪
本日は仕事を早々に切り上げ、Y農園にて『足踏み脱穀機』と『唐箕』を使っての脱穀に挑戦しました。 このお米は10月29日に行われた稲刈り一反分の20分の1。量にして15kg分の脱穀です。 まずはこの『足踏み脱穀機』にて脱穀します。レトロな雰囲気のこの機械、足踏みミシンの要領なのですが、反時計回りに回転させて脱穀します。(写真参照)タイミングを間違えると時計回りになって脱穀された米が自分の方へ反撃(笑)時折師匠Kさんに「これくらいでいい?」と脱穀した藁をみせると「あ~これじゃぁまだまだHARUにお米の大切さ伝えらんないな~」といわれる始末。確かによくみると脱穀しきれてない米がまだまだ残っています。丁寧に丁寧に一束ずつ脱穀していきます。 レトロな足踏み脱穀機 こうして脱穀された米はくだけた藁などがたくさんまじっているので、次は「唐箕」(とうみ)とよばれるこの原始的な道具に通して藁と米を選別します。この「唐箕」は、右側の丸い部分が風車になっており、この風車を回転させることで中に風を起こし、軽い藁を吹き飛ばして米だけを下に落とすという仕組みになっています。「風を起こし選別する」ことからお百姓さんは通称「風選」とよんでいるそうです。 「HARUくん、風選をまわして~」とNaoさんから声をかけられたHARU。必死にまわしながらも、しばらくするとなぜか憮然とした表情。どうやら彼は「風船」だけにあの「風船」が唐箕からでてくるのを待っていたらしい…確かに間違えるよねぇ… もとい、気をとりなおして米の選別に挑戦です。こうして出てくるお米も、1回だけではまだまだ藁がのこっているので、周辺に落ちたお米も集めつつ、2~3回唐箕にかけます。 唐箕の全貌 風を送れ~!! 落ちたお米ももったいないのでまた唐箕にかける Kさん夫妻が脱穀を始めたのが2時半から。職場からY園組みが駆けつけたのが3時半。修了したのは日暮れぎりぎりの6時ごろでした。大人6人子供1人がかりで、15kgの米をもみ殻付きの米にするのに3時間半かかりました。この20倍で一反分。一反で五俵分ですから、昔でいうところの1家族1年分のお米は、この調子でいくと朝から晩まで頑張って5日もかかるというわけです。 まさに「生きるために食べる。食べるために生きる」 米一粒のありがたさを体験できた貴重な3時間でした。私たちのために20分の1だけとっておいてくれたKさん夫妻、ほんとうにありがとう! みんなで記念撮影 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月14日 06時06分59秒
[農となかま♪] カテゴリの最新記事
|
|