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2006年11月16日
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 最近「スピリチュアル的なこと」について踏み込んだことを考えたり、ブログにも書いたりするようになったのですが、半年以上前に読んだ養老孟司氏の「バカの壁」の中にあった「係数a」の話を思い出し、「スピリチュアル」とリンクするところがあるような気がするので少しまとめてみたいと思います。


 養老氏いわく「結局われわれは、自分の脳にはいることしか理解できない。つまり学問が最終的に突き当たる壁は、自分の脳だ」この「自分の脳に入ること」というのが計算機でいうところの「入力」作業。そして自分の知識としてそれを応用していくのは「出力」作業。ただし、同じ情報が入力されても出力されるときは人それぞれ違う形になっています。つまり脳の中で係数aが存在することで出力される形が違ってくるということです。入力情報をX行動出力をYとすると、Y=aXという一次方程式がなりたつことになります。

 ここで重要なのが「係数a」。ある情報があったとしても係数aがゼロつまり「無関心」であれば行動に影響しないということです。また、係数aがマイナスかプラスなのかによって行動は正反対になります。AさんとBさん、同じことを言っているのにAさんが言うとみんなが納得するのにBさんが言うと反感を買うというのはよくある話。この「係数a」をゼロやマイナスではなく「プラス」にする試みというのは、人間関係を構築する上では欠かせない重要な要素ではないでしょうか。

 「係数a」をプラスにする試み。私はこれを人間関係では「一対一の関係をもつ」こととして意識しています。たとえばある評判のよくないCさんという人がいたとすると、その人の係数aは一般的に「マイナス」。Cさんとの一対一の関係を構築する前にCさん係数はマイナスですからCさんが言うこと成すこと「マイナスイメージ」でしかなくなってしまいます。最終的にCさんはこういう人、Cさんを知らずして、あたかも知っているように一般的マイナス係数aで出力された「Cさん像」が一人歩きし、Cさんはどんどん孤立していく。これは今の「いじめ」の問題にもつながるのではないかと思います。ひとりひとりがCさんとの「一対一の関係」を築こうと意識すれば、ひとりひとり違った出力行動Yになるはずです。

 こうして人間関係で「係数a」をプラスにすることを意識していれば、自分の中の様々な情報に対する係数aもプラスになります。ですから今まで気にもとめなかった、つまり係数aがゼロだったことがプラスに転じていくことで直感的に情報Xをつかんで出力行動をとることが多くなり「面白いように情報がつながっていく」というような「スピリチュアル的体験」につながっていくような気がします。


 ところで係数aがプラスになると出力行動も増えるのでめまぐるしく忙しくなります。「ロハス」をめざしているつもりが「ロハスを目指すファーストライフ」という矛盾した結果になってしまうというのは、今の私の当然の結果といえるかもしれませんねぇ(笑)










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最終更新日  2006年11月16日 06時06分04秒
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