カテゴリ:農となかま♪
昨日は義母の実家である宇土市の長浜にもちつきのお手伝いに行ってきました。 毎年お正月になると義母の実家に親戚一同が集まります。長浜ではみかんと海苔づくりを家業として営まれていて、この時期は海苔の最盛期、若夫婦は年末年始もなく、朝から日が暮れるまで沖に出て作業に追われる毎日を過ごされています。 海から回収された海苔は、四角い焼き海苔に仕上げるまで全ての工程が家の作業場で行われます。昔はひとつひとつ紙透きのような要領で枠に入った海苔を天日で干すといった手作業だったようですが、今は全工程が機械化されています。 ところでここのうちには高校2年生の女の子と中学校3年生の男の子、小学6年生の男の子がいます。男の子のどちらかがこの家業を継ぐことになるのかもしれません。私はサラリーマンの家庭に育ったのですが、10代の頃は家業のある家の人は将来が決められているみたいで、なんだか窮屈で気の毒だなと思ったものです。ちなみに私の育った時代というのはまさに右肩あがりの高度経済成長期の真っ只中。お勤めすれば定年まで安定していて老後も面倒を見てもらえると信じて疑わなかった時代でした。 しかし、時代が変わった今を考えると、家業があるということはひとつの大きな財産ではないかと思えてなりません。機械にしたって海苔以外に需要がないのですごく高いのです。そういう点でも簡単に新規参入できる仕事ではありません。しかしながら、自然を相手とする農や漁業の大変さ、厳しさを子供たちは幼い頃から見てきているはずです。その大変な部分が見えすぎる余り、我が家の家業が社会で果たす役割とか、需要について考える視点を持つことが難しいような気もします。 海から戻ってきたトラックの中身を「見せて下さい!」などといって興奮気味に覗きたがる私とHARU。旦那は学生の頃、海苔の手伝いで沖に出たことがあるそうですが、機会があればぜひ、私とHARUも体験してみたいと勝手にたくらんでいるところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月31日 11時42分56秒
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