テーマ:農のある暮らし(1199)
カテゴリ:農となかま♪
1週間おくれになりましたが、先週22日(日)に7月のたのしも~会を開催しました。
7月は夏野菜の最盛期。今回は料理はもっともシンプルに、野菜そのものを味わうことをテーマにしました。 作業に入る前にミニ講話。この時間は主に「昔の暦」について興味を持ってもらうことを目的としているのですが、前回今のカレンダーの下に小さく書いてある旧暦について話てしたので、「今日は何日?」と聞く前に「6月9日!」という答えが返ってきました。 7月を「文月」といわれるようになった所以はいくつかあるようですが、七夕の日に彦星さまが織姫さまに文を贈ることから「文月」と言われるようになったとか。七夕といえば当然新暦ではまだまだ梅雨真っ只中。小さいころから 「なぜ七夕の日は雨ばかりふるのか?天の川なんて全然見えない!」 と思っていたのですが、見えないのは当然ですね。今年、旧暦で7月7日は8月19日。このころは半月(上弦の月)の前日となり、夕方にお日様が沈んだころ、お月様は真南にきます。この時、天の川を形成する星たちは南から北へ走っていていて、ちょうどお月様が天の川の中に入る形になるわけです。天の川に月が入るということは、月明かりに照らされた天の川が消えたように見える。 現代人の私たちは、普段も街明かりで天の川が見えないことから、この時くらいは「天の川」を見たい!と思ってしまいますが、昔の人は天の川を見ようと夜空を見上げたのではなく、(いつでも見えていたでしょうから…)天の川が消えたことで織姫と彦星が川を渡って出会えたであろうことに想いを馳せていたのでしょうね。みなさんも、ぜひ来月8月19日は夜空を見上げて見てくださいね。 さて、本日の農体験ですが、5月に植えた落花生がずいぶん大きくなったので、草取りのお手伝い。 草取りといえば、どれもこれも抜きまくればいいと思いがちですが、草だって作物の生長には欠かせないものなんですよね。雑草の根を引っこ抜くと細いひげ根がびっしりと生えてしっかり土を抱え込んでいます。この中にいるのが土壌の「菌ちゃんたち」おなかに善玉菌がいて、栄養の吸収を助けてくれているように、草も適宜ないと、菌ちゃんたちの居場所がない。また、すきあらばと狙ってくるたくさんの虫たちのカモフラージュにもなってくれます。そんな話を子供たちにも知ってもらいながら丁寧に草をとっていきます。 ご存知「落花生」の名前の由来ともなっていますように、花は咲いた後、パラシュートのように細い髪のように細いつるにぶらさっがたように落ちます。 ところで落花生が実(というか種)を結ぶまでを知っていますか? 見えづらいと思いますが、落花生のつるが分かれているところあたりから新たに芽のようなものが出てきています。これがまた地中に潜って実を結ぶのですね。 それから家族ごとに分かれてもらって野菜の収穫。中にはこっそり味わってる人も!? 今回は、きゅうり、トマト、じゃがいも、ピーマンを収穫。他にもオクラとかぼちゃを使って、「生野菜」「焼き野菜」「蒸し野菜」に挑戦。味はそれぞれ「塩」だけです。他に、おにぎりもみんなで握りました。 採れたて野菜のおいしさに大人も子供も夢中。はじめに「おいしい野菜」に出会うと、「野菜はおいしい!」とインプットされるでしょう。「自我」をつくる途上にある子供たちは、「本能」の部分が大人以上に敏感です。「本能」には「生きるための本能」と「欲望」と入り交ざっていますが、「欲望」を刺激する要素が強い世の中で、「生きるための本能」を刺激することって昔以上に難しい気がしますね。成長途上の早い段階から「自由」という名の元に「欲望」が「生きるための本能」を呑み込んでしまうとその後できる統括者「自我」すらも「欲望」が呑み込んでしまう。 子供たちの「生きるための本能」を伸ばし、大人は呑み込まれかけた「生きる本能」を引っ張りあげる、そんな一役をこの会が担えればと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月29日 08時01分42秒
[農となかま♪] カテゴリの最新記事
|
|