テーマ:農のある暮らし(1199)
カテゴリ:農となかま♪
今年最後の農と食をたのしもう会を9日(日)に開催しました。今回の参加者は最多の33名。テーマは「焼きいも」です。もちろん「芋を焼く」ところからではありません。「掘り出す」ところからです。
さつまいもを掘り出すために、まずは畑を覆っている「枯れたつる」を撤去する作業から入ります。通常「芋ほり」イベントではこのつるは撤去されていることが多いようです。 「葉は冬になると大地に新しい命をはぐくむために自ら命を枯らし、大地を暖め、肥やしとなる」と語るのはNaoさん。今回霜が降りて芋ほりには遅い時期ではありましたが、無事においしい芋が収穫できたのも、実はこの「枯れたつる」が地面を覆ってくれていたおかげでした。 収穫したらみんなで「いも洗い」寒さも忘れてみんな一生懸命、ピカピカになるまでいもを洗います。 焼きいもは「焚き火」と「まきストーブ」で焼くのですが、ホイルで巻く前に一工夫。ぬれた新聞紙でいもをくるみ、それをホイルでくるむのです。こうすることで直火で丸こげやかちかちになるのを防ぎ、ホクホクの焼き芋ができるのです。 「焚き火」はみんなで近くの落ち葉や枯れ木をあつめて火をつけます。昔はよく、空き地でごみを焼いたりしていましたが、今はいろんな諸問題から「燃やす」機会もめっきり少なくなりました。マッチで火をつける練習。思っていたよりもみんな上手です。いつの時代もそうなのでしょうか?焚き火に夢中になるのはやっぱり「男の子」焚き火の周りからみんな離れようとしません。 いもが焼けている間に、今回は冬の味覚である「小松菜」と「ラディッシュ」を使ったスープを準備。今回のレシピはNaoさんオリジナル。ラディッシュといえばサラダというイメージが強いのですが、たくさんできたラディッシュを細かく刻んでスープの浮き実に。だしは鶏肉をコトコト煮込んで塩としょうゆのみで味付け。小松菜はたっぷり刻んでごま油でいためてスープに加えます。 ここにくる子供たち。実際にここにくるようになって「野菜嫌いがなくなった」とはお母さんたちの声です。小松菜は小松菜の味がします。逃げも隠れもしない(笑)塩もしょうゆも特別高いものではないのです。何か伝わるものがあるのでしょう。 スープを食べたころに焼き芋がぼちぼちできあがってきます。ただ、やっぱり時間がかかる。みんな食べたい一心で「僕も!私も!」と我先に食べたがります。 「みんな『おもやい』で食べてね~」「『おもやい』って何ね?」 『おもやい』平たくいえば 「分け合って」という意味。兄弟が多くて食べものやおやつが少なかったころ、お母さんがよく「おもやいで食べなさい」とおやつを用意してくれたとある地元の人が教えてくれました。「分け合って食べなさい」といわれるよりも「おもやいで食べなさい」といわれたほうが、おやつ自体を分けることと、自分のことを思う気持ちを半分相手にも分けるという意味も込められている感じがします。残念ながら、この言葉はほとんど死語になってしまっているので、この会でこの言葉を復活させようとひそかに目論んでいるところです。 今年の最後をみんなの「いい笑顔」で締めくくることができました。参加してくれたみなさん、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします~。また来年お会いしましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月12日 22時23分43秒
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