テーマ:食のある風景(19)
カテゴリ:食となかま♪
奇跡の女子高生mikoちゃんが、先日、通っている高校で行われた文化祭で研究発表を行いました。
mikoちゃんが行った「女子高生の食生活実態調査」 「毎日朝食を食べている」のは、約70% 「朝食を1人で食べている」のは、2人に1人。 「午前中、不定愁訴を感じている」のは、65% 「間食を毎日2回以上する」のは、36% 「ジュースを毎日1本は飲んでいる」のは、約70% 「ダイエットの経験がある」のは、2人に1人 このような結果を元に、女子高生の女子高生による女子高生のための食育ワークショップを開催。食生活の違う女子高生2人をモデルにして、未来を予想したり、ダイエット経験がある人たちに見てもらおうと、適正体重やカロリーのことをとてもわかりやすいパネルにまとめて展示したり、ジュースやお菓子をよく食べている人たちに砂糖の量を知ってもらおうと「ジュースの実験」をしてくれました。 ジュースの実験 2本の砂糖水を作っておきます。50gの砂糖を用意して、Aのペットボトル(500ml)には砂糖と炭酸水とクエン酸を、Bのペットボトルには砂糖とただの水を混ぜ合わせておいて試飲してもらうというものです。Aは市販の炭酸水の味がします。Bは甘すぎて飲めませんが、砂糖の量は同じ。スティックシュガー(3g)約18本分が入っています。1日の砂糖の目安として大さじ2杯程度(20g)を紹介し、ジュースのほかにもみんなが休み時間によく食べているというお菓子を出して、1袋に倍の40gくらいの砂糖が入っていることを紹介。女子高生だけではなく、先生からもどよめきの声があがりました。 砂糖はからだの中でどうなるのか? 砂糖を「相当とりすぎていたんだ!」と認識できたところで、ここからは私にバトンタッチ。「砂糖はからだの中でいったいどういう経過をたどるのか?」ということから話をはじめました。 砂糖は消化されて血液に入るときは「ブドウ糖」になっているということ 私たちのからだにはおなかがすいているときでも血の中に3.4gほどのブドウ糖が溶けて流れているということ(体重50kg、血液4リットル、空腹時血糖85mg/dlを想定) 「ブドウ糖」は砂糖だけではなくて、ごはんやパンや芋なんかにも入っているから、お菓子やジュースを食べなくても、朝、昼、夕の食事を普通にするだけで、240gくらいのブドウ糖をとっているということ(1600kcalの食事をしたとして、6割を糖質から摂取したと仮定して場合) 空腹のときでも流れている3.4gのブドウ糖以外は、インスリンの働きによって、脳、筋肉、肝臓、脂肪の4箇所に押し込まれ、エネルギーとして燃やしたり、貯めたりしているということ。 ブドウ糖は空腹時に3.4gが15g以上血の中にとけ残っただけで死んでしまう。もしインスリンがでなかったら生きてはいけない。 インスリンを出してがんばっているところ。それは「すい臓」すい臓は一度壊れたら元に戻らない臓器。若いうちから使いすぎると早くだめになる可能性の高い臓器。日本人はもともとインスリンをたくさん出せる能力がないから今、糖尿病になる人がとても増えているということ。 糖尿病は血管が長年ブドウ糖漬けにされることで、血管が痛んで起こる病気。神経が鈍くなったり、目が見えなくなることや、おしっこを作っている腎臓の血管が悪くなればおしっこを出すのを機械にたよらなくちゃいけなくなることだってある。 おそらく普段は聞くことのない話だったと思うのですが、mikoちゃんの展示や、実験の後だったからでしょう。生徒も先生も真剣に話を聞いてくれました。終わった後に、mikoちゃんが作ったマクロビクッキーは即完売。「mikoちゃん、今度クッキーの作り方教えて!」と駆け寄るいまどきの女子高生たち(笑)「今回mikoちゃんに教えられました。」といってくださった先生。 「人を変えるには自分が変わること」それを今回mikoちゃんが示してくれたように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月23日 09時14分54秒
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