|
カテゴリ:日々のこと
突然ですが、
私は「くも」が嫌いです。 「くも」といってもお空の雲ではありません。 お空の方はむしろ好きなぐらいで趣味のカメラでも多く撮っています。 多足類?の「蜘蛛」のほうです。 その嫌いさ具合といったら小指大の蜘蛛が突然現れたら発狂し、退治してもらい、死亡確認をし(正確にはしてもらいになる)家の中に確実にいないことを確認しないと 一歩も動けなくなるというありさま。 以前家族の留守中に大きな蜘蛛が玄関に出現し、家族が帰ってくる二時間以上の間、 玄関ホールを締め切りその空間の端と端で一歩も動けずにらめっこをしていたことがある それほど嫌いなのです。 そんな私の所に実家の母から昨日電話が掛かってきた。 内容は祖父の県文化賞受賞が決まったとの知らせが主旨だったのですが・・・。 「もうひとつニュースがあるがやけど」(一部土佐弁でおおくりしています) 「嫌がるかもしれんけど・・・」 なんだろう こちらも身構える。 聞くと前の家の柿の木(敷地の東端にある)の先端から実家の家の敷地の中央にある木まで 私の一番嫌いな女郎蜘蛛がおーきな巣をはっているとのこと。 なんだ?とお思いでしょうが、距離にして5、6メートルの距離 母はその巣がいかに見事でありつい、「あんた天才や!」と蜘蛛に話しかけたことを嬉しそうに話すのだが、私にとってはぞっと背筋の凍る話なのです。 だって、 5、6メートルですよ 直線距離にして人間がへたすりゃ3,4人も巣にかかってしまう長さですよ ぞっとした私が、 「即お引越しさせてくれないと娘は一生里帰りせんよ」 というと、 母はすかさず、 「いやだね、そんなことしたら蜘蛛がかわいそうやろ?あんな立派な巣一生懸命作ったがやのに」 とのたもうた。 「お前さんは娘の切実な願いと、蜘蛛とどっちが大事なんじゃ~」 と即座につっこんでしまった。 それくらい植物、動物、昆虫などの生き物が大好きな人なのです。 私もかなり好きなほうですが、この人の変態ぶりには一生かかっても勝てません。 の次の話題も蛙の話。 「家に(庭に)がまがえるの親分さんが住んじょってねえ、その蛙の鳴き声がわかるがよ。 今はおばあちゃんの部屋の前の戸袋の中におる。」 と根拠のない自信でのたまう。 でも、 母ならありうる話なのです。 それぐらい動物からも好かれてしまう不思議な人。 もう何年もツバメが家のガレージに巣を作りに季節になると帰ってくる。 ある年帰ってきたツバメを見て、昨年何度も巣から落ちるのを助けて巣立っていった「ピーちゃん」(もちろん母が名づける)だと言い張る。 「まさかあ?」と思うのが普通だが 母が 「ピーちゃん」と呼ぶと、そのツバメは毎回りちぎに 「ピピピー」 と返事をする。 人間にびっくりするほどなついている行動を示す。 やっぱりそうだわ。と思う。 なんせつばめが帰ってくるとガレージから車を取っ払い、落ちてきそうな雛のためにご丁寧にクッションになる物を下に敷いていたりする。 本当に家族全員を巻き込んでツバメ中心の生活を送る。 そんな人です。ま、そこが母のいいとこですが。 で、 もちろん女郎蜘蛛にも名前がつけられた。 母曰く、(メールにて) 夜の様子をみてみたら目がピカーっと光って「爆発だー」と言ったので(言ったのは蜘蛛らしい) 「岡本くん」となずけたよ。「岡本蜘蛛太郎かな」との事。 ・・・ああ。 ・・・ここにも痛い人がいる ・・・それが私の母なのです(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日々のこと] カテゴリの最新記事
|