重陽の節句 市比賣神社
河原町五条下ったところにあります。市比賣神社は794(延暦14)東西市(官営市場)の守護神として七条堀川の地に創建され、1591(天正19)に,この地に移されました。創建以来歴代皇后の信仰を集め、女人厄除けの神様として知られています。今日9月9日は五節句の一つで重陽(ちょうよう)の節句に当たり、市比賣神社では 一年の無事を感謝し、菊の花と一年間愛用してきた南天の箸を奉納し、長寿を祈ります。平安時代の初期に伝来し、宮中行事として貴族の間だけで行われたそうです。菊の節句とも呼ばれ、平安時代の宮中では、中国にならい、菊を観賞したり、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲む風習がありました。また重陽の節句の前夜菊に真綿をかぶせ夜露と菊の香をふくませて、顔や身を拭い長寿を願う着綿(きせわた)が行われました。雅楽にあわせて舞が奉納されていました。