学問の神菅原道真公ゆかりの神社 その1 吉祥院天満宮
天満宮は934年(承平4)道真公の霊を慰めるため、朱雀天皇の勅命で建てられました。梅園丸や吉祥丸と名乗った幼年時代から勉強を重ね、朝廷でも政治、学問に手腕を振るい、右大臣までなられたのにあやかって学問神様と言われています。あまりにも有名ですね。境内には、道真公のへそ緒を埋めたと伝わる胞衣塚(えなづか)、少年時代に習字に使ったといわれる硯の水(すずり)の水 、顔を映した鑑(かがみ)の井などがあります。しかし道真公の生誕の地は他にも菅大臣神社や菅原院天満宮などがあり本当のところわかりません。平安京から少し南西にはずれた所にあり、宮中に通うには少し遠いような気がするのですが。この吉祥院の地名は祖父の菅原清公が遺唐使として渡航中に暴風雨で転覆しかかった時、最澄とともに吉祥天に祈ると,海が静まった。これに感謝して清公は帰国後,邸内に吉祥天女の像を祀ったことからきています。またここは六斎念仏が盛んに行われていました。今も吉祥院六斎念仏踊りとして継承されており国の無形文化財に指定され、春と夏に奉納されています。羽柴秀吉と明智光秀が戦った山崎の合戦で、落ちて吉祥院で戦死を遂げた明智光秀の残党の御霊を慰めたことがそのはじまりといわれています。ふだんは本当に静かな神社です。