野球少年の命を守ろう!
野球の練習中に、打球を胸に当て「突然死(心臓震盪)」を起こした事故がありました。◇心臓震盪(commotio cordis コモシオ コルディス)とは?心臓震盪は胸部に衝撃が加わったことにより心臓が停止してしまう状態です。多くはスポーツ中に、健康な子供や若い人の胸部に比較的弱い衝撃が加わることにより起こるのですが、あまりよく知られていません。比較的弱い衝撃:胸骨や肋骨が折れるとか、心臓の筋肉が損傷するような強い衝撃ではありません。子供が投げた野球のボールが当たる程度の衝撃で起こります。心臓の真上あたりが危険な部位です。◇心臓震盪から命を救うために!野球やソフトボールをする時は、まわりに子供が遊んでいないところでするように指導しましょう。子供達に周囲の人への配慮や優しさを教えることも大切です。バットを振るときも近くに人がいないか確認するように教えましょう。発症を予防するにはヘルメットなどで頭部を衝撃から守るように、胸部も衝撃から守る事が必要です。空手やアイスホッケーなどではもちろん、野球でも胸にパッドを当てるなどの工夫が必要です。もしも発症してしまったら一刻も早くBLS(一次救命処置)を開始することです。特に、心室細動に対し除細動を実施することです。ですから、子供たちの指導者はもちろん、子供たち自身や関係者はBLSを実施できるよう定期的に訓練を受けるべきです。また、AED(自動体外式除細動器)をスポーツ現場や公共施設などに常備すべきです。BLS(一次救命処置):心臓マッサージ、気道確保、人工呼吸、AEDによる除細動の蘇生処置のことで、日本でも平成16年7月から一般人のAED使用による除細動行為が許可されました。除細動:心室細動に電気的ショックを与え、正常な心臓の動きに戻す治療行為のこと。AED(自動体外式除細動器):心臓に電気的ショックを与え、心室細動などの治療に使用します。小型で持ち運びができます。器械が自動的に電気ショックが必要か判断します。数時間の説明を受けるだけで簡単に使用できます。(値段は20数万円から50万円くらいで、レンタルもあります。119番通報してから救急隊が現場に着くまで6分くらいかかります。心室細動に対する除細動治療が1分遅れるごとに約7-10%治療成功率が低下します。また、心臓停止時間が5分以上になると、意識の回復が難しくなり社会復帰することができなくなります。従って、現場にいる人が直ちに除細動を実施することが必要なのです。現場でしか救う事が出来ない命です。(平成19年5月10日 全国のミズノ野球用品取扱店で発売)「野球・ソフトボール用胸部保護パッド」は、心臓震とうに至る危険性を低減し、安心してプレーが出来るように開発されたものです。 右投げ、左投げ兼用で、衝撃吸収性に優れた素材を採用されています。 価 格 :4,515円~4,935円(税込み)サイズ :155cm未満用/155cm以上175cm未満用/175cm以上用心臓震とうから子供を救う会http://narumi-ecl.co.jp/shinzou-shintou/