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カテゴリ:ピアノに片思い
ボン。今年三回目のピアノ発表会を11月に控えている。
何度か書いたけど、ボンたちの先生はとても細かい指導をされる。 特に発表会曲は7月頃からずーっとかかりっきりで細かく細かく指導される。 去年も途中キレて大変だったけど、今年はまた波乱続きだった。 2ページと短いけど緊張感あふれるかっこいい曲。男の子にぴったり、きちんと弾けば実力以上にうまく聞こえるに違いないいい曲をもらった。 だけど臨時記号が多くて譜読み段階で早くもキレてしまった。 「もうやめる!やめる!! やめた!」とまで言って泣いて暴れ、レッスン中は態度最悪、他のレッスン生にも迷惑をかけ、私もどよ~んと落ち込み、ここまでしてボンのピアノを引っ張る意味はあるんだろうか・・・とあきらめそうになった。 先生にも相談し、色々対策も打ってもらい、譜面が最後まで通るようになったあたりから「やめる」とは言わなくなった。 お説教されてもまったく日本語リカイデキマセン状態だと分かったので、ひたすら弾かせるレッスンになり、本人的にも充実したレッスンになってきた。(先生は言いたいことはヤマほどあったでしょうが) そして今日のレッスン、全体を暗譜してきちんと弾いた。 まあまあの出来。そこで先生は速度を10アップして弾かせ、またさらに10アップして弾かせた。アップして最初は片手ずつ、そして両手で。 最後の♪=160の緊迫感あふれる演奏、ボンはとても集中して弾ききった。まだまだ荒削りだけど、峠を越えたと思った。いつもポカーンと開いてる口がきりっと結ばれて懸命に弾いていた。 よかった。ここまであきらめないで来れて本当によかった。 この子が一つ成長するためには、これくらいの嵐をかいくぐって、親も子ももうダメ・・と思うほどの所を通らないといけないんだ・・と思った。 なんてしんどい子だろう・・。でも投げないで、一緒にいってやらんといかんのだ。母親は私しかいないんだから。 「発表会終わったらピアノどうしよーかな~」とボンは言う。辞めるを連呼したことを忘れたわけではない。いつでも噴火するかもしれない。私も正直、来年発表会でる元気があるか、自信はない。 ほかにも注意したらすぐキイィィと怒って舌打ちしたりとか、腹筋がまるきり弱くて食卓ですぐ膝が上がってくるとか、一回も腹筋運動できないとか、どうせ自分なんてナニやってもダメだという劣等感がつきはじめてるとか、挙げればきりないくらい問題あるんだけど、きっと、きっと彼も分別のつく自立した青年になる日が来るのだと信じて、あきらめないでいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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