マドンナ・ヴェルデ
NHKの火曜日の夜10時はドラマ10というドラマ枠になっています。夜9時からのNHKニュースを見た後にチャンネルをそのままにしていると、ドラマが始まって、何となく見てると結構おもしろくて、毎週見る羽目になってしまう、ということが最近、多いんですが。このマドンナ・ヴェルデも、そんなドラマでした。番組予告で見ていたときは、内容が重すぎて「私には見れないな~」と思っていたのですが。ちらっと見始めたら止まらなくなりました(^^;)子供を産めなくなってしまった若い産婦人科医が、自分の母親に代理母になってもらい自分の子どもを産んでもらうことにしたのだが・・・という、代理出産をめぐる本当に重いテーマなんですが。松坂慶子が演じる母親が、そんなテーマの重さを感じさせない、温かく大きく明るい存在で、母娘の葛藤も、ドロドロさを感じさせないのです。必要以上の重さや深刻さを感じさせずにテーマの問題点だけを上手にフォーカスしたいいドラマだと感じました。で、原作者が誰とかなにも考えずにずっと見ていたのですが。先週の回で、”桜宮市”っていう地名が出てきて、へぇ~、この地名が使われるなんて、偶然ってあるもんなんだな~。なんて思ったりしたんですが。ドラマの最後のクレジットを見て、何で気がつかなかったんだろ???と思いました。原作 海堂 尊 って・・・(^^;;;)海堂さんの小説をお読みになった方は”桜宮市”でピンとこられると思いますが。チーム・バチスタの栄光以来、彼の小説の舞台は、ずっと”桜宮市”という架空の街なのです。このマドンナ・ヴェルデは、今年2月に映画が公開されたジーン・ワルツで描ききれなかった部分をさらに小説化した裏の物語だそうで。マドンナ・ヴェルデマドンナ・ヴェルデはミステリー仕立てではないのですが、母が、そして父がわが子を思う気持ちをいろいろな視点から描いた、とても美しいドラマに仕上がっています。そんなドラマの、今日は最終回。ジーン・ワルツ、小説も読んでないし、映画も見ていないし、もちろん、マドンナ・ヴェルデの原作も読んでないので、原作との比較はできないのですが、結末が楽しみです。