お父さんはどこへいった?~小学生受難の日々に思うこと
ここのところ、小学生が犠牲者になる事件が続いています。低学年のうちは危ないんだな、と思っていたら、小5の男の子が行方不明になって、あろうことか小6の子どもまでが犠牲になるとは。通学路での事件が多発して、母親が学校への送り迎えをしなければ、とか、シルバー世代の力を借りようとかいう意見が多く聞こえてきます。でも、なんか足りないような気がする・・・ずっと違和感を感じてきました。で、昨日はたと気づいたのです。なんで「母親が送迎」なの??なんでシルバー世代なの?家庭には父親もいるはずでしょ??そう、一連の事件のあともなお、お父さんの出番、という声はどこからも出てこないのです。いえ、わかっています。お父さんは仕事で忙しくて、子どもの登下校になんて付き合っていられない。朝早く出かけて夜遅く返ってくる父親を頼りになんてできない。お父さんは仕事なんだから、子供たちのことは母親がしなくっちゃ。でも、本当にそうでしょうか?だって、自分の子どもが殺されたら、父親ってこう言うでしょ?「我が子をまもりきれず、無念です・・・」って。だったら我が子が事件に巻き込まれる前に行動を起こすべきなんじゃないでしょうか??今や、母親だって父親並みに社会的に責任のある仕事をバリバリこなしている人が多いはず。でも、こと子どものことになると、勤務先の白い目に絶えながら、仕事の量を削り、時間のやりくりをするのは、母親なんです。うちは専業主婦だから・・・とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。私のように在宅で仕事をしていたり、パートで働いているので、母親の方が時間の都合を付けやすいという方も多いでしょう。確かに、時間の都合のつく方が子どもの安全管理をになうのは、一見能率的です。でも、子どもの下校時、という昼間に犯行が起きるのは、その時間帯に住宅街にいるのは、女性とシルバー世代だけ、という環境にも原因があるような気がするのです。大人の男性の影が見あたらないから、犯人は昼日中、弱者である女子どもを襲おう、という気になるのではないか・・・?いろんな要因がある中で、日中の犯罪を誘発する背景にはそんな要素も一役買ってしまっているのではないかと思います。お父さん、本当に一年に一回ぐらい半日休をとって、子どもの登下校につきあえないですか?しかも、これからずっと一年に一回休みを取らなければならない、というわけではないのです。子どもが小学生なのは6年間だけなんですから。兄弟を含めたって10年そこそこの短い期間なんです。子どもが殺されてから「我が子をまもりきれず、無念です」って言ったって、手遅れなんですよ。ちなみに我が家では、できる限り父親の出番を増やすよう、私が働きかけています(引っ張り出しているともいう)。年に2回、朝の交通指導のために保護者が通学路に出るのですが、1回はオットにやってもらいます。夜、息子が塾から帰ってくる時のお迎えも、都合がつく限りオットにおまかせ。塾でちょっとしたトラブルがあった時も、母親だけの言い分ではなかなか本気にとってもらえないと直感して、夫婦そろって塾に出向いて抗議しました(大手の塾だけあって対応は素速かったですが)。来春入学の下娘の通学には、いずれオットにも付き合ってもらうつもりです。父親不在・・・私はこのことが、最近頻発する男性の若者による事件、さらには不正事件など社会的な大問題の遠因にあると思っています。犯行を冒す男性の若者の成長過程にも、「大人の男性」のロールモデルであるべき父親の存在が薄かったのではないか?と思うのです。経済的な効率だけを求めて、男性は職場に消えていってしまい、家庭に存在しなくなってしまった。息子にとってのロールモデルであるべき父親が家庭から消え、そして、子育てを通じて成熟していくであろう父親の精神が成熟しなくなっている。だから平気で自分の利益を優先し、社会的なモラルハザードを起こすし、そういう崩壊した社会を見ながら育った子供たちが犯罪に走る。楽天ブログで出会ったお父さん方は、子育てにとても関心が高い方々ばかり。きっと、「そんなことあなたに言われなくてもとうの昔にやってます」という方も多いと思います。それはそれで頼もしいです(*^o^*)。でも、社会的には父親の主体的な子育ては容認されているとは言い難いような気がします。お父さん方が、一歩踏み込んで、「子育ては自分の仕事だ」と考えて取り組めば、世の中、少しはいい方向に変わるかもしれない。家族をまもるのは母親だけじゃない。地域住民だけでもない。お父さんも当事者なんです。お父さん、出番ですよ!!