本当に大切なこと

今日は朝から『悪魔くん』に徹しようと心に決め、
子供たちと向き合う。何だか連日の練習試合で疲れているだろうなぁと
思いつつ、口に出す言葉は君達より頑張っている子供たちは沢山いる!
そう伝える言葉を決めて集合場所に向かう。案の定、子供たちには連日凹まされている気持ちと小さい身体で朝から晩までの練習試合等で体力的にもかなり辛そうに見える。

今日を乗り越えれば、明日はいよいよ決戦のスタート！
『よく頑張っているね、君達の頑張りを無駄にしないよう僕も応援するから』
その言葉が子供たちの顔を見るとつい、口から出そうになる。。。。
いやイカン！この言葉は明日の決戦の日まで封印するはずの言葉・・・・。

明日を万全に迎えるために最上級生の６年生には最後まで厳しい練習で終了。
スポーツは実力の世界、力があるものがポジションを勝ち得るものと
今日まで敢えて下級生にポジションを与える等、６年生には辛い思いをさせてきたが・・・。

明日はやっぱり、６年生全員でスタートしたい！
子供たちに伝える言葉は勝つことの素晴しさ、勝たなければ楽しくない！
いつもそうして厳しく接してきたが、その言葉とは裏腹に本当は
勝敗よりも大切なものがあることを伝えたい・・・・・。

僕の気持ちの中では、決して上手じゃない子でも一生懸命やる姿勢や努力に
報いてあげたい気持ちとそれが、どんなに素晴しいことであり他のできない子供たちの
励みになることを伝えたいから・・・・。
多分、僕は指導者としては失格なんだと思う。。。。。非情に徹する事ができないのだから。

でもそれでいいと思っている。上手にさせられなかったのは指導者の僕の責任であり
一生懸命頑張っているこどもたちに罪はないのだから・・・・・。
まだ小学生、そんな厳しいことはこれからでも充分すぎるくらい遅くていい。
むしろ、今頑張ってもどうせダメなんだと諦めさせてしまう事の方が僕には耐えられない。

明日の僕は子供たちのために封印してきた『天使くん』を復活させるぞ。
結果はどうであれ、子供たちが頑張ったと自分達で思えるような試合をさせてあげたい！
６年生中心に全員をどんな場面でも構わないが必ずコートに立たせて同じ思いを
共有させてあげるつもりです。

今やっと、『悪魔くん』の仮面を脱ぎ、明日に向かい皆さんの力をお借りして
こうしてＰＣの前に立っています。身体はボロボロだけど気持ちは充実しています。

今日、もうひとつ嬉しいことがあり報告させていただきます。

今年卒業した子供が練習のお手伝いに来てくれました。
その子も頑張りやさんで、泣きながらも一生懸命厳しい練習を最後までやり遂げ
卒業した子です。また、先日の区大会にはやはり今年卒業した子が応援に来てくれて
最後まで子供たちにエールをくれました。この子は一番最後に入部して同時期に何名か
入った中で残念ながら退部してしまった子がいたのにも拘わらず、最後まで頑張り卒業
した子です。
こうして卒業してからもいろんな形で応援している子供たちには本当に
嬉しくもあり、感謝しています。

そして、僕が今までもこれからも絶対忘れないようにしていこうと決めているのは
『関わった全ての子との思い出を忘れない！』です。
今まで関わった子供たちとの思いでは今でも鮮明に憶えています。
それが僕についてきてくれた子供たちに対する感謝気持ちだと思っています。

お金じゃ買えない、素晴しい思い出を作ってくれた子供たち、そして明日を含め
これから作ってくれる子供たちと僕はいっしょ歩んで行きたい。。。
どうか、こんな子供たちに明日が良い日でありますように・・・・・・。