カテゴリ:★猫に優しい化学の勉強
本日のお題は「ナノ粒子」。
1~100ナノメートル程度の、とてもとても小さな粒子です。 これがまぁ、実に子ネコに似ている! 子ネコって、予想もしないところに潜りこんじゃうでしょ。 うちの も、保護したときは小さくて…… ケージの金網から鼻先出して、頭出して、ついには通り抜けちゃったし。 5インチベイに上半身を突っこんで、パソコンの中に入りかけたのを、後ろ脚をつかんで引きずりだしたこともあったし。 ナノ粒子も、めちゃくちゃ小さいから、ケージやパソコンはもちろん、肺胞壁や皮膚や血管、神経まで、入りこんだり通り抜けたりできるそうですよ。 それから、7kg の成ネコ 1匹と、700g の子ネコ 10匹とじゃ、ぜ~んぜん違いますよね。 総猫量はどちらも 7kg だけど、歯の数も爪の数もトイレの回数も 10倍違います。 ナノ粒子も同じ。 従来サイズに比べて、粒子の個数が多くて、表面積が大きい。 ナノ粒子って小麦粉の 1000分の1 ぐらいだから、小麦粉サイズの物質をナノサイズに分割すると、表面積が 1000倍になります。 化学反応とかはふつう物質の表面でおきますね。だから、表面積が 1000倍なら反応も 1000倍。 毒性のある物質だったら、その毒性も 1000倍ですって! コワ~ 実は 銀のスプーン を買った直後に、「米環境保護局がナノ銀の規制に乗り出した」って報道があったもんですから。 銀つながりで。 今回は環境保護ってことのようですが、以前にも、ナノ物質の人体へのリスクについて警鐘を鳴らすニュース記事があって、気になっていたんです。 あらゆる物質について、ナノサイズでの生体への影響を究明する必要があると、書かれていました。 「小さい」ということが予想外の危険をもたらす可能性、確かにあると思います。 アスベストも、成分はそこらへんの土や石とかわらないのに、形状のために大変なことになったんじゃなかったっけ? 生体への影響が未解明なまま、ナノテク商品が氾濫。なんかコワイですよね…… 「安全性の確認を!」って叫びたいけど…… たくさん動物実験をすることになるのがわかっているから、言えないよぉぉ。 潜りこんだままグーグー眠っていたナノ子猫 1000匹が、そのうち目を覚まして、あくびして、遊びだしたりして。 何十年も経ってから、アスベストみたいな問題が起きなきゃいいけど。ふぅ。 <参考サイト> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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