|
カテゴリ:音楽全般
お読みになった方もいらっしゃると思いますが。
『クラシックの演奏会で最近、顧客同士のトラブル相次ぎ、主催者らを悩ませている。のだめカンタービレなどの影響で新規客が増えたのが一因のようだが、かつては問題にならなかったようなささいなことで、いらだちを爆発させる客が目立つという。音楽業界も対策に乗り出した。』とのこと。 トラブルの事例として、チラシの束やパンフレットめくる音、体臭などいままでもあったクレームのほか、携帯ストラップの小さな鈴とかがあげられていました。 そして、特定のクレーマーや無神経な客ではなく、見た目ごく普通の常連客が過敏に反応して突如キレだすという最近の特徴の背景として、「老舗旅館的なおなじみさん重視の雰囲気のため、従来のファンが気付かないうちに自分の聴き方を強要しているのかも」「外の音遮断の高性能ヘッドフォンの登場など、『公』の空間でも『私』を知覚できるようになったため、公共空間において五感が妙に潔癖になり、自分の空間を突然侵されることへの不安が大きいのでは」などがオーケストラ関係者や精神科医からあげられています。 入口でチラシ配布やめたり、「お願い」を記載した紙をプログラムに挟んだり、OBを「音楽ソムリエ」としてロビーに立たせて聴衆と休憩時間に交流はかってガス抜きさせたりと対策を実施。 そしてこんなトラブルが起きるのは、どうも関東だけのようです。 のだめカンタービレはいい迷惑のような冒頭の書き方です。 私も個人的に瞬間イラついたことはありますが、まぁすぐ忘れちゃいますね。ただ、2003年にベッリーニ大劇場初来日でテオドッッシュウのノルマの際、東京文化会館の1階の4列目が取れたぁ~間近でみられる!とテンション上げていったものの、前の席のお年寄りの体からというか口(入れ歯?)からというか、臭いがものすごく気になって、音楽集中半分になってしまうのを一生懸命奮い立たせた記憶があります。(誤解の内容に言いますが、臭が気になったのはこのときだけですし、通常オペラで臭いが気になる方はほとんどいません) どちらかというと、私は歌手の、大勢にはほとんど影響しない些細なミスが気になって集中できなくなってしまうタイプです。前記のノルマでも、このときテオドッシュウがCastaDivaのあとのカヴァレッタを1小節早く「Ah!bell・・」と歌いだしてすぐやめて、きちんと歌い始めたことがものすごく気になってしまいました。歌の出来からすればぜんぜんたいしたことないんですけどね。 トラブルを見かけることはありましたが、私は傍観者決め込んでます。キレた人も何度か見たことあります。関東人はこうだから、まわりが仲裁する関西と違ってトラブル深刻になるんでしょうね。一瞬不快にはなりますけど、基本的には当事者同士のことって割り切らないと、こっちまでイラつくことになってしまうし。。 一度、オーチャードホールで、最後のカーテンコールで平気で写真撮りまくってる男性に、劇場スタッフの女性が注意したら「欧米では写真撮るなんて当たり前なんだ!」と言ってその女性を突き飛ばしたのにはさすがに「あなた何してんですか」と言いましたが、その人は「ブラヴォ!ブラヴォ!」と無視して拍手していました。 世の中確かに異常に潔癖な人が増えているように感じる反面、電車で化粧したり食事したりは平気な人がいるから、つまり昔に比べて「個」の社会になってしまって、自分の心地いい空間にだけいたいという欲望を抑えきれない人が多いのでしょうか。 これは社会現象でみなさんいろいろ意見があると思います。 でも、みんな好きな音楽を聞きにくるということにはかわりないので、気遣いしあうという環境をぜひアピールしていきたいです。 言いたいこと言って長くなってしまいました。近所の桃の花が今盛りです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音楽全般] カテゴリの最新記事
|