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カテゴリ:ライブ 全般
デヴィーアがあんなに役に入り込んで感情表現するなんて!新鮮かつうれしい驚きです。どれもテクニックに加えて訴える力がすばらしく、大変聞きごたえありました、満足です。
前半いきなりベルカント3連続。アンナ・ボレーナの「Al dolce guidami・・・」と始まった瞬間、今まで彼女にいだいていた、無機質なイメージと違い、あれ?と思いました。 ノルマでは、グルベローヴァの「Casta diva」では味わえない、包み込むような包容力ある温かみ・やさしさを感じました。高音から低音へ最後アジリタで下がってくるところなど、もう背筋がぞくぞくするインパクトです。 そしてルクレチア・ボルジアのフィナーレ・カヴァレッタ。助けようとした息子に誤って毒を飲ませてしまった、悲痛な慟哭が上り下りするアジリタとともに表現され、見事としか言えない。ラスト三点Esが、これほど的確に悲壮感を表現するのだと感じました。 後半はベルカントの緊張感がない分とてもリラックスして楽しんで歌っているようでした。でもやはりそれぞれ役に入りきる。 アンコールのパリを離れて、彼女の歌い出しはまさに死の直前のヴィオレッタでした。
フィリアノーティは、デヴィーアが(アンコール除いて)イタリア語ばかり歌っているのに、ドイツ語・イタリア語・ロシア語・フランス語で歌っていたんですね!よく切り替えできます。 甘さより真摯でまじめな印象を受ける歌声は、ルチア・フィナーレの「祖先の墓に」やチレア作曲アルルの女の「ありふれた話」のように、叙情的で悲痛感ある役柄や歌に大変合っているように感じました。 でも私が一番よかったのは、やはりアンコールの椿姫・アルフレートでした。
フィリアノーティが歌うときは主に赤やオレンジで背景やそでがライティングされ、デヴィーアの時は緑や青と、本人のイメージや歌に合うように効果的に照明がなされ、とてもいい雰囲気を醸し出していました。
第一部 休憩 第二部 アンコール パリを離れて~ヴェルディ「椿姫」第3幕より 二重唱
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Last updated
2009年08月19日 22時53分34秒
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