たくＨＡＵＳＥＳ

レア演目、しかし６人のテノール確保はやっぱ大変なんですね、ブルース・フォード(超残念！)やホセ・マヌエル・サパータが降板、結局５人で分担してました。

一番の立役者はリナルド役の主役テノール、ローレンス・ブラウンリー。
高音だらけの難役を力強くかつ情緒深く歌いこなしてました。

特に３幕のテノール三重唱でのブラウンリーはすばらしかった。

アルミーダをルネ・フレミングがやったわけですが、役作りやテクニック、場の盛り上げ方はもちろん非常にうまいですが、初めてこの演目を見た私にも、う～んこれでよろしいのかなあと感じてしまいました。

テクニックとカリスマ性併せ持ってなきゃできない役ですね。たしかに今、やれそうなのは彼女しかいないのでしょうし、大画面アップにはたいへん見ごたえありましたが、劇場で見る・聞くには物足りないだろなぁと感じざるをえません。

インタビューで「配分が一番重要」と言っていましたが、３幕グランド・フィナーレに備えすぎ、しかもそこでも、歌で圧倒的インパクトまでには、わたしはいたりませんでした。

テノールはじめ、低音も男声陣は非常にいいです。
リピーターであれば3200円で見られるので、なかなか接することないレア物、時間あればお薦めします。3時間38分です。