タマラ・ロホ相変わらずすばらしい回転とバランス!舞台全体も品の良いきらびやかさとやわらかい感じで、とても心地よかったです。
主役がまだ出ていないプロローグから、さまざまな踊りのテクニック応酬に圧倒されました。
そして1幕、タマラ登場です。ローズ・アダージョは、きびきびした中に少女らしいきゃぴきゃぴ感が出ていた。
トウバランスも見せてくれました。
わたしはその次のバイオリンソロをバックのソロダンスがよかった。
4回転連発!休憩時間にロビーで、「ぶれないで普通に4回転ってなんでできるんだろう」と話している声を聞きました。ほんとうに、スッと普通の感じでやってしまっているのですからすばらしいです。
3幕、オーロラ姫が目覚めた後のチェロバックのパ・ド・ドゥははじめてみましたが、ロマンティックな雰囲気がいいですね~。
最初はバロックとかルネサンス期の服装で、3幕王子の狩りの場はナポレオンやアメリカ独立戦争の頃みたいで、時間の流れを服装に表しているのも細かい演出でよかった。
最後、結婚披露宴はきらびやか!パ・ド・カトルと青い鳥がレベル高く、雰囲気盛り上げます。
そして、グラン・パ・ド・ドゥは、フイッシュダイブといいバランスといい、高難度技をなんかふつうの流れでやってしまって、もうすばらしいです。
エンディングは金紙降り注ぎ、きらびやかかつロマンティックに終わりました。
ゆったり感ときびきびした技のバランスが、わたしは大変心地いい舞台でした。
憎々しいカラボス、まったく笑わないカタラビュット、そしてこの演出ではまったく踊らないのに進行役の存在感抜群のリラの精(ロングドレスが、精より良い魔法使いって印象でした)と、キャラクターも満載で、とても楽しい至福の時でした。
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ、ピーター・ライト
演出:ピーター・ライト
衣裳・装置:フィリップ・プラウズ
照明:マーク・ジョナサン
指揮:ポール・マーフィー
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
国王フロレスタン二十四世:ヴォルフガング・シュトルヴィッツァー
王妃:ヴィクトリア・マール
オーロラ姫:タマラ・ロホ
フロリムンド王子:イアン・マッケイ
カタラビュット(式典長):デヴィッド・モース
カラボス:マリオン・テイト
リラの精:アンドレア・トレディニック
-- プロローグ --
美しさの精:ナターシャ・オートレッド
お付きの騎士:ジョセフ・ケイリー
誇らしさの精:アランチャ・バゼルガ
お付きの騎士:ファーガス・キャンベル、
謙虚さの精:レティシア・ロ・サルド
お付きの騎士:ジョナサン・カグイオア
歌の精:ジャオ・レイ
お付きの騎士:クリストファー・ロジャース=ウィルソン
激しさの精:ダスティ・バットン
お付きの騎士:ヴァレンティン・オロヴィヤンニコフ
喜びの精: サマラ・ダウンズ
お付きの騎士:タイロン・シングルトン
カラボスのお付きの騎士:
ジェームズ・バートン、益子 倭、ショーン・マクラフリン、ナサナエル・スケルトン、オリヴァー・ティル、ルイス・ターナー
リラの精のお付き:
ジェンナ・キャロル、ローラ・ダベンポート、淵上礼奈、ジェード・ヒューゼン、 アビゲイル・プルーダムズ、ローラ・パーキス
-- 第1幕 --
4人の王子:ロバート・パーカー、ジェイミー・ボンド、ドミニク・アントヌッチ、タイロン・シングルトン
オーロラ姫の友人:
ジェンナ・キャロル、ローラ・ダベンポート、淵上礼奈、ジェード・ヒューゼン、 アビゲイル・プルーダムズ、ローラ・パーキス、ニッキ・モファット
ガーランド:
アランチャ・バゼルガ、サマラ・ダウンズ、セリーヌ・ギッテンス、イヴェット・ナイト、レティシア・ロ・サルド、 ジェンナ・ロバーツ、ジョナサン・カグイオア、マティアス・ディングマン、ロバート・グラヴノー、 ヴァレンティン・オロヴィヤンニコフ、クリストファー・ロジャース=ウィルソン、トム・ロジャース
-- 第2幕 --
伯爵夫人: ジャン・イジン
王子の側近:ジョナサン・カグイオア
-- 第3幕 --
パ・ド・カトル:アランチャ・バゼルガ、ローラ・パーキス、マティアス・ディングマン、オリヴァー・ティル
長靴をはいた猫と白い猫:ロバート・グラヴノー、カリー・ロバーツ
青い鳥とフロリナ王女:ジョセフ・ケイリー、ナターシャ・オートレッド
赤ずきんと狼:ジャオ・レイ、ヴァレンティン・オロヴィヤンニコフ
グラン・パ・ド・ドゥ:タマラ・ロホ、イアン・マッケイ
プロローグ 13:30-14:10
【休憩】 15分
第1・2幕 14:25-15:30
【休憩】 15分
第3幕 15:45-16:25
平成23年5月22日
東京文化会館大ホールにて