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カテゴリ:ライブ 全般
土曜ソワレの公演です。
ジャン=クリストフ・マイヨーの、料理でいうところのバターやクリームやスバイスを取っぱらった、端正な舞台にずっと惹き付けられました! シンプルでいて、1幕はコケテイッシュな感じ、2幕は華麗さ、3幕はダイナミックかつきめ細かなやさしさも感じるという、まさにスケールの大きな舞台ですね~。 単に「シンデレラは王子さまと幸せに暮らしました」ではおわりません。 シンデレラの父と仙女(シンデレラの亡くなった実母で、シンデレラを舞踏会へいざなう)との深い愛が描かれます。 そして意地悪な継母は実はシンデレラの父を深く愛している。亡妻にいつまでも思いをよせる父をなんとか自分の方へ目を向けさせようとする切なさを深く感じます。 意地悪は実はやさしい心の裏返し。 べたな展開だけど、でもやっぱ人間の、男女の真実はそこなんですね。 最後、結局亡妻から自分へ目を向けさせられなかったと、寂しく舞台の袖にさがる継母は、印象に残りました。 シンデレラのサクセス・ストーリーの伏線がこんな深いとは! もちろんダンサーたちの踊りは皆すばらしかった。 アイススケートのペア競技かと思うばかりの、ジャンプやリフトの連続は物語をますます盛り上げます。 こんな激しく踊り続けるなんて、感嘆しかでてきません。 すばらしい舞台でした。 振付: ジャン=クリストフ・マイヨー 音楽: セルゲイ・プロコフィエフ 装置: エルネスト・ピニョン=エルネスト 衣裳: ジェローム・カプラン 照明: ドミニク・ドゥリヨ 仙女:サラ・ジェーン・メドレー 父:アルヴァロ・プリート シンデレラ:アンハラ・バルステロス 王子:ジェローン・ヴェルブルジャン 継母:カロリン・ローズ 義理の姉たち:ガエラ・リウ、ノエラニ・パンタスティコ 儀典長たち:アレクシス・オリヴェイラ、ジェオルジェ・オリヴェイラ 4人の友だち: ステファン・ボルゴン、ロドルフ・ルカス、 レアルト・デュラク、ラファエル・ボシャール 4人のマネキン: ジョヴァンニ・モンジェリ、ジュリアン・ゲラン、 ダニエレ・デルヴェッキオ、サブリ・ガレム=シェリフ 異国の人たち: カタジェナ・クチャルスカ、シヴァン・ブリッツォーヴァ、 エリン・パタック、モード・サボラン 舞踏会:モンテカルロ・バレエ団 ※音楽は特別録音によるテープを使用します。 2012(平成24)年3月10日(土) <第1幕> 19 : 00 - 19 : 55 休憩 20分 <第2幕> 20 : 15 - 21 : 05 東京文化会館大ホールにて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年03月11日 10時32分28秒
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