家出るときは曇っていましたが上野に着いたら暑い陽射し。おまけにアブラゼミの嵐!!!
でも今日のBプロで癒されます。わたくし的にはたいへん気にりました。
ルグリのサポートで雰囲気盛り上がるテクは素晴らしかった。
あと、今年のスターはやはりウリヤーナ・ロパートキナですね。
第1部 15:00~15:55
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル
しょっぱなって重要ですが、セミオノワは清楚さと軽やかさで引き込んでくれます。セミオノワはこの時の印象と、第3部のシェエラザードとの印象の違いにびっくりです。フォーゲルは相変わらず柔らかい。
「パルジファル」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:リヒャルト・ワーグナー
カテリーナ・シャルキナ オスカー・シャコン
照明でバックに移る踊る影が印象的、最後は男が女にすがりつくようになり、自立した風情になった女と対照的。
ワーグナーって理屈っぽいけど究極は愛なんですねぇ。
「タイス」(「マ・パヴロワ」より)
振付:ローラン・プティ/音楽:ジュール・マスネ
上野水香 マシュー・ゴールディング
上野水香はこういうおっとりしたほうが合います。
「エフィ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:ジョニー・キャッシュ
マライン・ラドメーカー
ウィスキーCMもような男臭い感じ。男の人生と苦悩を感じて、わたしはたいへん引き込まれました。
「ライモンダ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー
おしゃれで優雅。期待通りの技も見せてくれて最高!!ドンキの時と同じ迫力です。
今日最初の2回カーテンコール。
第2部 16:10~17:05
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
これでもかの高難度の技の連続なのに、ひたすらロマンティックで本当にすばらしいです。
「ウィズアウト・ワーズ」
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:フランツ・シューベルト
オレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ
シューベルトの歌曲に乗せて、サラファーノフが次々踊りの表情変えるのに引き込まれました。
「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
アニエス・ルテステュ ステファン・ビュリョン
ショパンのバラードに乗せてのダンス。技よりひたすら感情表現が必要です。ルテステュはひたすら美しく情緒豊かでした。
「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ピエール・ラコット/音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー
エフゲーニャ・オブラスツォーワ マチュー・ガニオ 東京バレエ団
シルフィードはやっぱオーソドックスがいい。オブラスツォーワが体重を感じさせないように軽く舞っていました。
第3部 17:20~18:20
「マーラー交響曲第5番」より"アダージェット"
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:グスタフ・マーラー
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン
ロミオとジュリエットのバルコニーの場のようにロマンティックな踊りでした。
「シェエラザード」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
ポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキー
インド?アラビア?
最初と全く違い、エキゾチックなセミオノワに惹かれました。
「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
オレリー・デュポン ジョシュア・オファルト
デュポンは何を踊っても優雅でやさしくデュポンテイストにしてしまう、すばらしい。手の動きが残像のように残ります、やさしさにあふれる表情です。
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ
圧巻。
二人とも持てる技をすべて見せてくれました。オシポワはAプロよりはるかにこっちのほうがよかったです。
第4部 18:35~19:30
「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ
ひたすら無表情でヴィシニューワのなすがままのマラーホフ。あれだけ自分を押し殺すのすごい。最後はヴィシニューワを抱きかかえ、自己主張して去っていくのが印象的。
「コール・ペルドゥート」
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:マリア・デル・マール・ボネット
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ
インド風というよりスペイン風。ザハロワは顔立ちがエキゾチックなのでこういったダンスにとても映えます。
「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ マルセロ・ゴメス
今回フェスティバルのスター、ロパートキナ。彼女は背が高い特徴を生かして、たいへん威厳に満ちた、でも上からではない気品に満ちたダンスをします。ダイヤモンドにその特性が余すことなく表わされていました。カーテンコール2回です。
「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・アイシュヴァルト マニュエル・ルグリ
とにかくルグリがすばらしい。サポートは神業です。サポートのおかげで、アイシュヴァルトの悲哀がますます強調されます。サポートで情緒が増してくるなんて初めてです。すごいです!!
2回のカーテンコール、そしてフィナーレ後のカーテンコールでも絶大な拍手は当然です。
「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
シムキンもサレンコも期待通り!!
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:高橋 望 (「椿姫」「アザー・ダンス」「ル・パルク」)
2012(平成24)年8月12日 東京文化会館大ホールにて
で、素敵な気分に浸ったあとは、モッツァレラとトマトのカプレーゼに、アルザス・ピノブランで、余韻楽しんでます