今年はまずは、フォーレのレクイエムから。フォーレも初めて、そしてミシェル・コルボもわたしは初めてです、いつもタイミング悪くてチケット取れなくて。
フォーレは鎮魂の中でも、荘厳で讃えるというより、美しい楽園への誘(いざな)いというイメージをもちました。
しかもコルボの指揮するローザンヌ声楽アンサンブル、ピアニシモがまたいい!
冒頭、合唱のピアニシモは弦楽器かと思ってしまいました。
ほんとうに美しく、聞き終わったあと、心が浄化(ピューリファイ)されるってこういうことかと体感できる、至上の音楽でした。
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フォーレ:レクイエムop.48
アンコール
グノー:「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」より終曲
指揮 ミシェル・コルボ
ソプラノ シルヴィ・ヴェルメイユ
バリトン ファブリス・エヨーズ
オルガン マルチェロ・ジャンニーニ
ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・ヴァルソヴィア
次は、いろいろ珍しい曲目を積極的に紹介しているという、マリー=カトリーヌ・ジロー。今回はチェコの作曲家モシェレスの作品をいろいろ選んでいるようで、興味深いです。
ショパンは異なった2曲を組み合わせた大変ユニークなもの。それにしても彼女のテクニックすごいです!
モシェレスは七重奏曲というめずらしさに興味持ったのですが、仲間内で楽しむミニピアノ・コンチェルトという感じでした。まあしかし、ピアノが圧倒的存在感で、他は伴奏みたいというのはしかたないのかな。
大変希有な演奏楽しみました。やっぱこういうの聞く機会って、ここじゃなきゃないですものね~。
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ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調op.22
モシェレス: 七重奏曲二長調op.88
第1楽章アレグロ・コン・スピリート
第2楽章スケルツォ:プレスト
第3楽章アダージョ・コン・モート
第4楽章フィナーレ:アレグロ・コン・ブリオ
ピアノ マリー=カトリーヌ・ジロー
クラリネット 山根孝司
コントラバス 赤池光治
フォル・ジュルネ・カメラータ
ヴァイオリン アナ・ゲッケル
ヴィオラ コランタン・アパレイー
ホルン ニコラ・ラメズ
チェロ ルイ・ロッドゥ
2002年リストコンクール満場一致で優勝のジャン・デュベのオール・リスト・プログラム
ラストの自身で編曲した、「19のハンガリー狂詩曲 第19番」に尽きます。
超絶テクニックはもちろん、彼のピアノは大変情熱的で、甘さを感じます。リストはテクニックにハマりがちな一般ピアニストと大違い、まさに「現代のリスト」ですね!
イングリット・フジコ・ヘミングの「癒し」音色(これはこれで衝撃でハマりました)のリストばかり聞いてきた私には、まさに当時のリストはこれで御婦人方を引き付けたんだろうなぁと想像する、大変カッコイイ音色でした。(見た目はかなりのオッサン体型ですが)
途中のオリジナルのハンガリー狂詩曲は楽譜見ながら弾いてました。
譜面見ながら弾くレベルのテクじゃないですから、たぶん編曲の方を弾きすぎて、オリジナル弾くには慎重になっているんだろうなあと理解してます。
リストの神髄に触れた気分です、すごかった。
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リスト ペトラルカのソネット第47番、第123番(巡礼の年 第2年「イタリア」より)
リスト 19のハンガリー狂詩曲より 第1番、第4番、第18番
リスト(デュベ編) 19のハンガリー狂詩曲より 第19番
ピアノ ジャン・デュベ
今日の最後、シューマンのピアノ五重奏曲。名曲というのはピアノと弦楽奏団のバランスが大変よくて心地いいですね。
第4楽章は、民族的なフレーズで、ドヴォルザークかと思ってしまいました。
ピアノソロ以外の室内楽奏というのを聞く機会がほとんどないので、大変楽しめました。
若手のカメラータの、特に第4楽章の掛け合いのコンビネーションがたいへんよかったです。
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シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調op.105
第1楽章 ミット・ライデンシャフトリッヒェン・アウスドリュック(情熱的な表情をもって)
第2楽章 アレグレット
第3楽章 レブハフト(生き生きと)
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調op.44
第1楽章 アレグロ・ブリランテ
第2楽章 イン・モード・ドゥナ・マルチア ウン・ポコ・ラルガメンテ
第3楽章 スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ
第4楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ
ピアノ クレール・デゼール
フォル・ジュルネ・カメラータ
ヴァイオリン 正戸里佳
ヴァイオリン クレモンス・ドゥ・フォルスヴィル
ヴィオラ コランタン・アパレイー
チェロ オーレリアン・パスカル