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2014年05月04日
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カテゴリ:ライブ 全般

本日は前半はサロン雰囲気の小粋な演奏。
後半はフィリップ・カサール、フィリップ・ジュジアーノという、知的に感情抑えてるのに、かえって情感伝わるという、大変私好みのプログラム堪能の1日でした。

 

朝一は、いかにもハイドンらしい、ひたすら明るいピアノ三重奏曲と、いかにもモーツァルトらしいオシャレで華やかなピアノ三重奏曲。

曲調に、遥か昔のソナチネ練習を思い出してしまいました(笑)


モーツァルトの第3楽章の変奏は、ピアノ・ヴァイオリン・チェロの組み合わせだとこんなに多様になるんですね~、よかった!


261

ハイドン:ピアノ三重奏曲第27番 ハ長調Hob.XV-27
   第1楽章 アレグロ
   第2楽章 アンダンテ
   第3楽章 フィナーレ:プレスト

モーツァルト:ピアノ三重奏曲第2番 ト長調K.496
   第1楽章 アレグロ
   第2楽章 アンダンテ
   第3楽章 主題と変奏:アレグレット

トリオ・カレニーヌ

 

 

 

モーツァルトの子供時代から晩年へかけて、順に手紙を朗読して、そのイメージに合ったモーツァルト歌曲を天羽明惠さんが歌う、ユニークな企画。


オペラ「マティルデ・ディ・シャブラン」タイトルロール役のCDでしか聞いたことのないので、ぜひ生で聞きたかった天羽さんは、ベルベットのようなやわらかさのなかに力強さとやわらかさを感じます。モーツァルトのオペラがたいへんよく合いそう、今度聞いてみたいです。


天羽さんの澄んだ声は、たいへん素敵でした!

 

262
手紙からひも解くモーツァルト歌曲の世界

モーツァルト:
春への憧れ
鳥たちよ、年毎に
寂しい森の中で
すみれ
喜びは胸に躍り
クローエに
魔術師
静けさはほほ笑みに
ルィーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき
夕べへの想い

アンコール
春への憧れ 1番のみ


ソプラノ  天羽明惠
ピアノ  仲田淳也
朗読  村上信夫

 

 

 

フランスの音楽教育家ナディア・ブーランジェが指導したアメリカ人作曲家の企画。

ガーシュインのジャズと、コープランドのリズム&ブルースがよかった。

ルネ・マルタンが企画しなきゃたぶん聞く機会ない楽曲を体験できました。


263
ナディア・ブーランジェ・トリビュート


グラス:メタモルフォーシス  

ガーシュイン:3つの前奏曲
    第1曲 変ロ長調
    第2曲 嬰ハ短調
   第3曲 変ホ短調

コープランド:4つのピアノ・ブルース
    第1曲 きままなポエム
    第2曲 甘さと物憂げ
    第3曲 黙りと感覚
    第4曲 はずみをつけて
グラス:ウィチタ・ヴォルテックス・スートラ

 

 

 

フィリップ・カサールでシューベルトの遺作ピアノ・ソナタを聞きました、いやぁすばらしかったです!

病に冒された死の間際の遺作なのに、なぜか後半行くほど明るい曲調になる。

でも希望の光には感じません。

第3楽章スケルツォから第4楽章の凄まじさ!

第3楽章スケルツォでいったん死の直前の覚醒を得ますが、第4楽章では、繰り返されるモチーフの明るさと合間の深刻さの交代が、死を目前ということを如実に感じます。

モチーフはやがて半音づつさがって弱くなり、最後の力を振り絞った蘇生後に力尽きる。

カサールの表現は大変知的で感情に流されないが、映像を見るようなイメージを感じる。強弱と緩急のバランス見事です。


わたしが今まで感じていた、オーストリア人のシューベルトとまったく違う色彩と映像で表現されるイメージに大感動です。


アンコールの即興曲はひたすら優しくて和みました。
シューベルトを大得意とするピアニスト堪能です。

よみうり大手町ホールという新しいホールも、音響効果よく、これから色々開催されて馴染むとかなりよくなりそうです。

 

284
音楽の捧げもの〈最期の音楽〉

シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D960(遺作)
   第1楽章 モルト・モデラート
   第2楽章 アンダンテ・ソステヌート
   第3楽章 スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ・コン・デリカッツァ
   第4楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ

アンコール
シューベルト:即興曲 変ト長調D899-3

ピアノ  フィリップ・カサール

 

 

 


シューベルトの余韻冷めやらぬまま、よみうり大手町ホールから有楽町国際フォーラムへもどり、今日のラスト、フィリップ・ジュジアーノのショパンに。


1995年のショパンコンクール最高位者(1位なしの2位)は、知的でした。

前奏曲24曲全曲を休みなしに一気に聞けるというのは、マニアックでふつうの演奏会だとなかなかないんですよね~

ヴァリエーションに富む曲を感情に流されることなく、しかし杓子定規ではなく、余韻聞かせながらの表情に魅入られました。


266
ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 KK IV a-16(遺作)
ショパン:24の前奏曲 op.28

ピアノ  フィリップ・ジュジアーノ






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Last updated  2014年05月04日 21時18分07秒
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