タランチュラ

先日、親友のチリちゃんと下北沢で遊んだ。



会って開口一番

「どう？生理きた？来てない？」と聞いた。


チリちゃんは人工授精をして、この会う日に生理が来なければ「ほぼ成功した」と言える日だった




チリちゃんは笑いながら

「生理来ちゃったよ」と言う。


「なんだよっ　もう」と私が怒ってしまった。



この前ブログに書いたように、ただ精子を注入するだけではなく、

着床した場合に受精卵がフアフアのベッドで眠れるように、子宮内をフアフアにする注射を打っているし、

体温が高温をキープ出来るように薬も飲まされている。


精子を注入した後も、数回　診察して注射だの薬だの投与している。

けっこう頻繁に足を運び、治療する時間と金をかけている。




チリちゃんは「あともう1回だけ　人工授精して　これでダメなら諦めようかな。

40歳過ぎたしね。あと何年もかけるわけにはいかない」と言う。





ある本屋に一緒に入り、1時間以上　めいめいで好きな本を読むのにふけっていた。


チリちゃんは、ある1冊の本を出してきて

「これこれ！！　この先生凄いんだよ。体外受精では有名な先生なんだよ。
この本には人工授精はよくない・・・みたいなマイナスの事が書いてある・・・・」




どうやら自分がやった人工授精が否定的に書かれているようだ。

一緒に読ませてもらったが


要は、体外受精の方が結果が早く出て、結果を出せるプロセスまでが、人工授精より

「確実である」と言う事だ。



特に残された時間の少ない母体の人は、人工授精でチマチマ時間と金をかけるより、

体外受精の方が結果が早く、体の負担も少ないらしい。


読めば、なるほどと思う本だ。



チリちゃんは「もう1回人工授精しようと思ってたけどやめようかな・・・・」とつぶやく。


私は、（そんなに思いつめなくても　もう１人いるからいいじゃん）と言いたいが、言えない。



私「ねぇ、最後1回やるなら、どうせなら体外受精を1回してみて、それでダメなら諦めたら？

人工授精だけで諦めたら、最後の切り札を使わないで諦めたみたいで心残りじゃない？

体外受精までやったら、もう他に治療はないって事じゃん。

諦めるにしても、最後の望みにかけてみたら？そっちの方がよくない？」





チリちゃん「ん～～お金が高いよねぇ～。旦那と相談だなぁ～」




私「高いよね。でも助成金15万出るし。数回人工授精やったって同じお金は出て行くよ」





それから、ブラブラしてランチを食べた。

今回は　下北沢の　「農民カフェ」でランチをした。






私「あれからさ、私考えたんだよ。

なんで国は子供手当に金を出して、人工授精や体外受精にお金を出さないのか考えたんだよ。

だってさ、少子化を食い止めたいなら、そういうお金を出してくれたっていいじゃん」



チリちゃん「うん、そうだよね。全額出るとありがたい。

小渕さんの娘か、福島瑞穂かどっちかが、治療にお金をだすようにって語ってたよね」




私「数年前さ、厚労省の大臣で　女性を産む機械にたとえて反感買った爺いたじゃん」



チリちゃん「ああーーいたね、いた。自民党の時だったよね」



私「そうそう。名前忘れたけど　あの爺。

あの爺が機械に置き換えたのを思い出してね。

今、簿記一級で「設備投資の意思決定」というのを習ってるんだけど。

どんな勉強かと言うと。

会社の生産で使っている　ある大きな機械を、ある期間を設定して、新しい物に買い換えて増産して利益を出すのか？


それとも古い機械のまま増産して利益を出すのか？

どっちが会社として得なのか？と言う勉強なんだけどね。

そこにはね、貨幣の時間価値とか　年金原価係数とかややこしい計算が出てくるんだけど、お金の価値って年数によって変化するでしょ？

その計算が入ったり、法人税を考慮したり勉強上ではややこしい計算なんだけどさ。

でね、全く使えない機械は投資しないで、処分して少しでも金を産みだすのか？

倉庫で眠らせて倉庫代を支払うのか？・・・・とか色々あるんだけどね。

トータルして、会社全体で　どの機械をどのように使うのが最も利益が出るのかを考えるのよ」



チリちゃん「ふーーーーーん？？？？」



私「で、あの厚労省の大臣の顔が出てきちゃってさ。

あの爺の言葉を借りると、最初から全く動かない機械に投資して無理して動かせるような努力は最初からしないって事だよね。

だったら、今まで数回でも動いていた機械に投資して　増産を狙ってるんだよね。

動くかどうかわからない機械には投資しないんだよ。

だから、産める確率の低い女には、金はあげないよって事だよね。

だからさ、今現在子供がいる家庭にお金をくれるんだよね。

数回でも産んでいる事実があるから、増産の可能性が高いじゃん。

日本を会社にたとえると、利益の出そうな機械に投資するもんね。

このままテレビで喋ったら　私　確実に撃たれるよね？」



チリちゃん「くっくっくっ　リリちゃんそんな事まで考えてたの？

簿記の勉強と子供手当がうまく結び着いたね」



私「そう、要するに暇人なのよ。

人工授精は、お金も安いけど確実性が低いし、そんないつ出来るか検討が立てにくい物には投資はしてくれないんだよ。（予算が立てにくい）

体外受精だと確実性があるから多少投資はするけど、でも100％ではないから、

15万までで年に2回しか出さないよって考えなんじゃない？

動くかどうかわからない機械にいつまでも投資しないで、動く機械に投資したいんだよね」



チリちゃん「なるほど」



私「でね、高校生や大学生が1番お金がかかるのに、なんで1番お金のかからない中学生までくれるかわかる？

高校や大学は義務教育じゃないから、行くも行かないも　オマエの勝手だろって感じだし。

中学生までの母親ならさ、まだ母体が増産出来る年齢の確率が高いからだよ。

高校や大学の子を持つ親は、年齢的に増産出来ない人が多いでしょ？だからだよ」



チリちゃん「くっくっくっ。リリちゃんはすごく考えてるよね」



私「まっ、私達も2、3歳の子を持つ親としては、そろそろ増産できない方の機械になっちゃうけどね。

でもまだ国から投資してもらえるけどさ」




と言って　２人で納得した。





あくまでも　私の勝手な憶測の話です。