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カテゴリ:子供
厳吉(5才・年中)は、保育園に好きな子がいる
1才の時からずっと好きで、もう3年以上 一途に想ってきた。 お相手の「ひなちゃん」は、別に厳吉の事が好きとか嫌いとかそういう風な感じもなく 幼児らしく ただ単に淡々としている子である。 厳吉が「好きすきモード炸裂」でも、それに気がつかないというか、興味ないと言う感じだ。 なので、一方的に「愛を貫き通してきた」厳吉である。 そうこうしているうちに、 同じクラスに「みきちゃん」と言う子が入園してきて、 この子は、厳吉に対して 好きすきモードで責めてくる。 厳吉は、このモードに押され気味で、鼻の下を伸ばしながら、「しょうがないなぁ~」という感じで みきちゃんの相手をしていた。 お昼寝の時は「厳ちゃんの隣がいい!」と自分から寄ってきて、手を繋いで寝るそうだ そんな、責めのみきちゃんに押されながら、1年以上経過した。 ある日、厳吉が 「ねえ?ママ。俺の好きな子、誰だかわかる?」と聞いてきた。 「うん。ひなちゃんでしょ?」と言うと 厳吉は申し訳なさそうにモジモジしている。 私「なに?どうしたの?何かあったの?」 厳「ひなちゃんじゃない・・・」 私「あっ!!!!わかった! みきちゃんだ!」 厳「そう」と照れながら答える。 私「ひなちゃんから みきちゃんに代えたんだね?」 厳「・・・・・・・」 私「どうしたの?代えたっていいじゃない?好きな子はドンドン代えなさいよ」 厳「えっ!!! いいの? 好きな子、代えていいの?」 私「いいんだよ。あんた3年も想って来たんだからいいんじゃないの? 相手にされない相手より、相手からドンドン来てくれる方がいいでしょ?」 厳「うん。えへ」 私「そういうのを据え膳食わぬは男の恥って言うんだよ。 相手から好きって来てるんだから、タイプな女の子なら、それに応えてやりゃぁ~いいんだよ」 厳「????・・・・うん」 私「タイプの女の子ならね。ほら?あの子は? みーちゃんは?あの子も厳吉に寄って来てない?」 厳「あ、あれは・・・・口ひげが生えてる女の子は好きじゃない」 私「あはははははは~ 確かに生えてるね。あんたも良く見てるよねぇ~」 「据え膳食わぬは男の恥」の意味 お次は、花梨の話。 花梨「小学校に入ってから、好きな男の子はね、亮介君なの」 私「うん、可愛いね。ああいうタイプが好きなんだ。なるほど。素直そうなきちんと育てられてそうで、いいね」 花梨「もう1人 いるんだけど・・・・・。」 私「誰?」 花梨「ひゅうま君だよ」 私「へーーー、また違うタイプだね」 花梨「学童でいつも将棋を教えてくれるんだ」 と言い、いつの間にか花梨は将棋の並べ方を覚えていた。 私「それはいいね。タイプは違うけど(男前ではない)頭脳派だね。 うんうん。色々な種類の男がいて楽しいね」 数日経過して・・・・・花梨からの報告 花梨「ねぇ?ママ。ひゅうま君が花梨ちゃんの事を好きだって言って来たの」 私「ええーーーーー!それは告白されたって事?」 花梨「そう。前はね、ひゅうま君は夏美ちゃんが好きって言ってたんだけど、 花梨ちゃんに乗り換えるんだって。花梨ちゃんの方が可愛いって言ってくれたの」 がははははははははははははははは 軽く 自慢入ってます。 私「そうなの!それはいいね。両想いじゃん。花梨ちゃんは何て答えたの?」 花梨「花梨ちゃんもひゅうま君の事が好きだよって答えたの。 でもね、亮介君からも好きって言われちゃったの」 私「あらま!凄い! 花梨ちゃんは2人と両想いなんだ。それは毎日が楽しいね」 花梨「2人と両想いでもいいの?」 私「いいんだよ。ママなんて小学校の頃、1番目に好きな人、2番目、3番目って色々順番をつけてたよ」 花梨「そ、そうだよね。みんな1番、2番ってつけてる。 でもね、亮介君も ひゅうま君も、花梨ちゃんが1番なんだって。2番、3番は他にいるんだけどね」 私「2人の相手から、1番って言ってもらって良かったじゃん。 1番にならなきゃダメだよ。自分が2番ってつまらないでしょ?」 花梨「うん」 私「あのね、2人の男と両想いを続けるポイントはね。 これから先も両方の男に、あなたが1番よって言わなくちゃ、ダメよ。 あなたは2番なんて本当の事を言ってはダメよ」 花梨「う、うん」 数日経過して・・・・・花梨からの報告 花梨「ねぇぇ~・・・・ひゅうま君の事 飽きてきたんだけどぉ~」 私「相手は何て言ってんの?ひゅうま君も花梨ちゃんの事を飽きたって言ってるの?」 花梨「うううん、言わない。まだ花梨ちゃんが1番だって」 私「それならそれでいいじゃん、そのままにしておけばいいよ」 花梨「????」 私「ここでのポイントはね、あなたの事が飽きたなんて死んでも言っちゃダメよ。 適当に喋って遊んでりゃいんだからさ。まさか・・・あんた・・・言ったんじゃないでしょうね?」 花梨「言わないよ」 私「それでよし!!!」 花梨「ドンドン違う人を好きになったらどうするの?」 私「それは、その時の気持ちでドンドン代えりゃ いいんだよ」 花梨「そうなの?」 私「そうだよ。飽きた相手にいつまでも付き合ってたら勿体ないじゃん。 違う魅力的な人が現れたらそっちに行きたいでしょ?」 花梨「うん、でもぉ~ 1番とか2番とか替えていかないと増えちゃうよ。」 私「いいんだよ。増えたって。自分の気持ちの中で整理しとけば。要はね、八方美人でいいのよ。 」 花梨「はっぽうびじんって何?」 私「あっちの人にも、こっちの人にもいい顔をする事だよ。 ここでもポイントはね。 男にも嫌われない程度に、女にもヒンシュクを買われない程度に立ちまわるんだよ」 花梨「ヒンシュクって何?」 私「女の子にね、やだ、花梨ちゃんって男にベタベタしちゃって色気づいて、 女の子の前と男の子の前じゃ、態度が違うじゃん!とか言われて いじわるされないようにするのよ」 花梨「ふーん」 私「これからね、成長するにしたがって色々な男の子を好きになるんだから、それはそれで良い事だよ。 どうせ結婚するまでしか、あっちも好き、こっちも好きって言えないんだからさ」 花梨「えーーーーー!!そうなの? 結婚したら他の男の子を好きになっちゃダメなの」 私「そうよ。結婚したら、選んだ男の人を永遠に好きになるんだよ。 だから結婚する時は、慎重に選ぶんだよ」 花梨「えーーーーー!! じゃぁ、ママもパパの他に好きな男の子を作っちゃダメなの?」 私「そういう事になるね。・・・男の子っていうか、オッサンになっちゃうけど、ブツブツ」 花梨「もし作ったらどうなるの?」 私「まぁ・・・・・離婚かな・・・・?離婚しないケースもあるけどね」 花梨「離婚ってなに?」 私「パパとママが別々に暮らすんだよ。花梨ちゃん達は、パパかママのどっちかに付いて行くんだよ。」 花梨「じゃあ ママに付いて行く」 厳吉「俺も!!!俺もママがいい」 私「でもパパの方がお金には困らないかもよ。ママだとお金が少なくなるかもよ」 花梨「じゃぁ、パパにしようかな?」 私「パパだと、新しいママも来るかもしれないしね」 花梨「えーーー新しいママじゃ嫌だ」 私「じゃあ、ママに付いて来たらいいじゃん。新しいパパが来るかもよ」 花梨、厳吉 「あーーーーーー!!それがいい!! 新しいパパがいい!!! うわぁ~若くてイケメンで、お金持ってて、痩せてる人がいい!!!」 ママもそれがいいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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