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カテゴリ:子供
ある日、公園へ行くと、端の方で小学高学年の女の子7~8人がバトンの練習をしていた。
ラジカセで音楽を流し、みんなで合わせて練習をしていた。 それを見た花梨は、すぐその場に立ち尽くし見入ってしまった 私に 「ママ、あのお姉ちゃん達、どこで習ってるのか聞いてよ」と言う。 私「えっ?なんで?花梨ちゃんやりたいの?」 花梨「うん。やりたい。ねーーーー聞いてよ」 と言うが、一時の感情だと思って そのまま流していた。 公園で遊んでいる最中も、何度も「ねぇ~聞いてよ」と頼んでくる。 「嫌だよ。自分で聞いてごらんなさいよ」 花梨「花梨ちゃん聞けない」 私「ママだって聞けない。ママ、人見知りするもん」 花梨「人見知りってなに?」 私「知らない人とは照れちゃって喋れないって事よ」 花梨「いつも慣れてない学校のお母さんとガハハハ、ガハハハと喋ってるじゃん」 私「あれはね。本当はママは凄く気を遣って喋ってるから疲れてるのよ。 でも花梨ちゃんの学校のママだから、花梨ちゃんが悪く思われないために ママも頑張ってるのよ」 花梨「じゃあ、今も花梨ちゃんのために あのお姉ちゃんに聞いてよ、お願い」 私「うっ・・・・・また今度ね」 そうこうしているうちに、その保護者らしきお母さんが1人来た。 お母さんになら話しかけても大丈夫かしら?と、勇気を振りしぼって聞いた。 そしたら、そのバトンクラブの今年の役員で会長をしているママさんだった。 あれよ、あれよと言う間に、色々な事を教えてくれて、見学へ行く事となった。 花梨のクラスの友達で、ゆりちゃんとあきちゃんの2人がバトンをやりたいらしく、見学へ行くのに誘ってあげた。 話を聞くと そのバトンクラブは市内では結構 有名な所らしくて、厳しくて有名だ。 先生は4~5人いて、隣の地域の公民館と、うちの近所の公民館でバトン教室を2つ掛け持ちしている先生だ。 同じ先生だけど、 なぜか うちのクラブの方に力が入っているらしくて、市内のイベントがあれば、うちのバトン倶楽部が招待を受けるし、 ディズニーランドでも、一回踊った事があるようだ。 だから、先生もうちのバトンの方に必然的に力が入るようだ。 練習が厳しくて、バトンで子供を殴るようだ。 忘れ物をしたら「また今度持ってきてねーーー」じゃくて 「忘れたら 帰れ! 出なくていいっ」という方針の先生だ。 先生は若いのよ。 下は20代の先生で、TOPの一番怖そうな先生でも30代後半ぐらいだ。 まぁ、若くないと体が動かないだろうね。 今どき珍しいくらい、厳しい。 でも、バトンで殴られようが、理不尽な怒り方をされようが、親も子供もそれを承知で入部している。 私も、どちらかと言うと厳しい習い事に通わせたかった。 あまあまで幼稚園の延長線じゃ、なんだか物足りない。 でね、 入部する前に、色々と部の方針や行事等を聞くでしょ? まずね 保護者間で、当番があって(2ケ月に1回ペースで当たる) 先生のお子様達の世話(先生全部の子供を合わせるとマックスで6人いる)と、 月謝の管理や、先生のお茶出し、資料配布・・・等々 当番の仕事があるわけ 毎年、保護者の中で役員を選出して「会長」「会計」「衣装係」を決める。 衣装係は、毎年 大会に出る衣装を決め、布地、型紙を選び、一般の保護者からお金を集め、買い出しに行き そして、保護者へ衣装作りを教える。 てかね 衣装係なんて出来ませんよ。 それに、大会へ出る衣装を縫うなんて・・・・・もうね、その時点で私は腰が引けましたよ。 大会って言ったてね、 その辺の発表会じゃなくて、 バトントワリング埼玉県大会 なんちゃらかんちゃらってやつでね。 さいたまスーパーアリーナでやるんだよ。 なんか・・・・規模がデカイ 隣で聞いていた、ゆりちゃんママも顔面蒼白になっていた あきちゃんママは、この時点で入部をやめた。 ゆりちゃんママにどうするか聞いたら「あたし、こんなんできまへん」と言う。 ゆりちゃんママは、バリバリの関西人で、関西弁炸裂だ。 子供達にどうしたいか聞いたら、 ゆりちゃんも花梨も「やりたい!やりたい!」とノリノリだ。 私も関西弁ママも、しばし見つめ合い 顔面蒼白になっていた 隣で見ていた会長ママさんは 「あたしもね、お裁縫苦手でね。今は会長してるけど、私、結構いい加減だしさ、みんなに支えられてなんとかやってるのよ。 最初から出来ないと思ってたら何も出来ないわよ。 それにね、もう子供がやりたいって言うなら、子供について行きます!!!って感じでいると それとなく進んでいくわよ」と言う。 私は意を決し、 「よし!! うちは入部する。やってみない事にはわからないし、それにやるのは子供なんだよ。 親の補助が大きいけどね。ダメなら辞めると言う選択肢があるから、とりあえずやってみる」 と言った。 関西弁ママは 「花梨ちゃんママはいつもポジティブでんな。 あたしはあきまへん。やる前から心配ばかりしてまうから・・・・・ それに当番があたったら、下の子を連れて来たらあきまへんのやろ?」 私「そんなん うちだって一緒だよ。当番が当たったらお互い下の子の面倒を見やいっこしようよ」 関西弁ママ 「そうでんな・・・・花梨ちゃんママがいてへんと、私めちゃくちゃネガティブやから無理でっせ」 私「大丈夫、出来ない事は助けるから。お互い助け合いましょ。で、嫌な時は辞めましょ」 関西弁ママ「花梨ちゃんママは、ポジティブなんか、スパッとしてんのか どっちかわからへんけど・・・・まぁエエか、あはははは」 という具合に、ゆりちゃんと花梨のバトン生活は始まった。 始めたら始めたで、 やれ、 バトン入れるケースだとか、シューズ入れるケースだとか、練習へ行くリュックだとか・・・・ なんじゃかんじゃ小物がいるわけよ。 バトンケースはね、5000円ぐらいであるんだけど、そんな大金叩いて、すぐに辞められたんじゃ腹が立つでしょ? だからね、お裁縫が嫌いだけど、頑張りましたよ。 バトンケースを縫いました。 シューズケースも縫いました。 まぁ・・・・ここまでは簡単だったわよ。こんな あたしでも 最後にね リュックも縫いました。 これは難しかった・・・というか ややこしかった。 人生最大にお裁縫をした時間でした。 ほら、お揃いで可愛いでしょ。 やっぱりね、型紙に書いてある「洋裁用語」がわからないのよ。 妹に電話して聞いたよ。 やれやれこれで10才は年取った気分だよ。 これで51才になっちゃった。 さてさて、来年早々にある衣装作りでは、何才 年を取るかしら 来月はね、 バトン倶楽部のクリスマス会があって、保護者の出し物として、子供が大会で踊った (バトン無しで)踊りを覚えて、みんなで披露するみたいおいおい そこまでやんなきゃなんないのかい? やれやれ 私はどこまでついて行けるかしら? あはは お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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