タランチュラ

少し前の　「子供達の恋愛相談」の続きです。





あれから花梨は、恋愛に、勉強にバトンに小学生生活を謳歌している。





好きな男の子は、前に書いた　亮介君とひゅうま君を手玉にとり、どっちにも良い顔をしている。



最近、花梨がこう言う。



「あのね、Ａ君も花梨ちゃんの事が好きなんだって。B君も花梨ちゃんの事が好きなんだって」

と報告してくる。



私「おっモテまくりじゃん。花梨ちゃんはA君とB君の事はどう思ってるの？」


花梨「別に・・・。A君は落ち着きがないし、B君は花梨ちゃんの事が好きとか言いながら嫌な事をするから嫌い」


私「まぁ、それはよくある事だね。好きな子にはいじわるしてみたいもんなんだよ」


花梨「ふーーーん、でも花梨ちゃんは興味ない」


私「いいのよ、興味なくて。前にも言ったでしょ？八方美人でいなさいよ。

露骨にいやな顔をするんじゃないよ。

本当に嫌な事をされたら先生に言いなさい。またそれをママに報告してちょうだい」



花梨「わかった。

あのね、最近　ひゅうま君とチューしてるんだ！」



私「えええええええええーーーーーー」



花梨「うふっ」



私「どこでするのよ？みんなに見られちゃうじゃない」


花梨「運動場の木の陰でするんだよ。こっそりとね」



私「ぶっはははははは！！やだっ可愛い」



花梨「2日に1回づつするの。毎日だと誰かに見つかるかもしれないし、なかなか木陰に行くチャンスもないからね」


私「ぶははははははははは。2日に1回って決めてんだ！」


花梨「雨の日は外に行けないから、ねんどの時間に、机の下に２人でこっそりもぐって、サッとやるんだ」


私「ぶははははははははは

・・・・・・てかさ・・・・・ママ心配なんだけど。

八方美人でいなさいと言ったけど、チューだけは誰とでもやっちゃダメよ

しばらくはひゅうま君だけにしてね」




花梨「なんで？」


私「あっちもこっちもやってたら、男の子同士で噂になったら、

花梨ちゃんは誰とでもチューする女の子だと思われたら、軽い女だと思われるからダメだよ」



花梨「保育園の時は、豊君としたり隆君や、はるま君や　いろいろしたよ。ダメなの？」



厳吉「いろんな男とやってんじゃん」

ここで厳吉が突っ込む。



5歳児ながら、いい突っ込みだ



私「保育園だからまだいいのよ。でもね、花梨ちゃん、もうすぐしたらママみたいに　オマタから血が出るのよ。

血が出たら簡単に男の子とチューしたらダメだよ」



花梨「いつから血でるの？」



私「早い子は3年生ぐらいから出るよ」


花梨「もう少ししかないじゃん」（←いやいや、そこじゃないから）




私「いやね、小学生になったら、保育園とは違うし、男の子も色々な感情が湧いてくるから、ほどほどにしておかないとダメだよ。

チュー以上の事はないの？



花梨「チュー以上の事ってどんな事するの？」




私「うっ・・・・ほら、うーーーーん。

お尻触ってきたり、オッパイ（ないけど）触ってきたりとかさ・・・」



花梨「きゃはは、それはないよ。

でもね、ギューって抱っこしてもらったよ。

ママとパパに抱っこしてもらうのとは、また違う感じがしてドキドキしたぁ」





うっ・・・・なんか・・・女になってるぅぅぅぅぅぅ～







私「あのね、ほんと、チューは1年生ぐらいまでにして、2年生になったらダメだよ」


花梨「なんで？さっき　血が出るまでって言ってたじゃん」（←突っ込み厳しい）



私「いやいや、まぁ、そうなんだけどね。血が出てからやめたんじゃ遅いからさ」



花梨「なんで？」


私「血が出ると言うのは、お腹の中の赤ちゃんが入る袋で、赤ちゃんを作る準備をするから血が出るんだよ。

大人に近づいている証拠なの。だからね気安くチューしてると危ないからさ」




花梨「血が出てチューすると赤ちゃんが出来ちゃうの？」




私「いやいや、男の子のおチン○ンの中に、赤ちゃんが出来る種があるのよ。

その種が、女の人のお腹の赤ちゃんが入る袋に入ってしまうと赤ちゃんが出来るの」



花梨「簡単には入らないよね？」（←そこを突っ込むか）





私「どうやって入るかは、花梨ちゃんが血が出たお祝いにママからお話してあげるね」



花梨「厳吉も赤ちゃんが出来る種を　おチン○ンの中に持ってるの？」



私「まだないよ」



花梨「いつから種が出来るの？」



私「うーーーん？早い子で小学校高学年からあるんじゃないかな？

だから凄く早い女の子なら小学3年生で血が出てきて赤ちゃんを作る体になって、

そこに小学6年生の種を持ってる男の子がいるとしたら、お互いまだ子供なのに赤ちゃんが出来る可能性もあるのよ。


そういう事にならないように、チューもほどほどにしてね」




花梨「わかった」







数日経過して・・・・・







花梨「あのね、今日ひゅうま君に　チューは風邪ひいた時は出来ないし、

2年生になったら　多分もう出来なくなるって言っておいた」




私「ぶははははははははは。

花梨ちゃん、先手を打つのが早いね。で、ひゅうま君はなんて？」




花梨「わかったって。いまのうちにやっておこうだって」




私「ぶははははははははは」




なんだか、可愛いんだか、心配なんだか・・・・・瀬戸際なんですけどぉ～