「エデン」 近藤史恵
「サクリファイス」の続編になる「エデン」です。どちらもタイトルがうまくつけられていて、なおかつ呼応している感じもします。実は、近藤さんのツイッターをフォローしているのですが、これが結構楽しい。関西の方だなあという感じがひしひし伝わってきて、私の楽しさ倍増です。エデン価格:1,470円(税込、送料別)あれから三年―。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を知る。そしてまた惨劇が…。ここは本当に「楽園」なのだろうか?過酷なレースを走り抜けた白石誓が見出した結論とは。まず、「その後が知りたい」という気持ちが強かったので、内容云々の前に「その後」を読めるということにすっかり満足してしまっていた私。ぼやっとしているうちに図書館の予約レースにすっかり出遅れていました。チカはすっかり強くなってますねー。 強くというかしなやかな強靭さ。そういうのが、自転車レースでは一番必要なものみたいです。「サクリファイス」では、どこか「強くあらねば」という雰囲気もあったけど、「あらねば」部分がすっかりなくなって、強さが板に付いたというか・・・。海外の環境も勿論ですけど、背負うものをちゃんと背負った強さだなあなんて思いながら、気持ちよく読んでいました。それにしても、カラフルなジャージと高性能自転車で華やかに見える中に、何だか呪われたようなドラマがあって、「うわー・・・・」というのもあるけど、それをふまえた上で、「紳士のスポーツである」という選手の矜持が上をいく感じ。近藤さんのキレのある文章で一気に読む疾走感が抜群です。そして余談ですが・・・・我が家に明日ピアノさんがやってきます。今日は置く予定の部屋をちょっと片付けておかないとなあという感じです。チビ子がピアノを習い始めてまだ2カ月ほどで、古いとは言え電子ピアノがあるので、彼女のレッスンにはまだ支障はないのですが、がまんできんかった。母が(爆最近の電子ピアノは随分タッチがいいから、それに買い替えれば・・・と思ってたんですよ。 店に行くまでは。が、そりゃいくらタッチがよくてもその後ピアノを弾いたらねえ・・・・。チビ子が習い始めて、激しいピアノ熱が再燃した母も最近よく弾いてます。iPodでお手本には事欠かないので、気持ちだけはバックハウスかアシュケナージかという気分で、ふんふん と隙間時間に練習中です。今日は、掃除をせなあかんのですが・・・・。