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カテゴリ:与太話
【コラム】最近ネットで話題の“ボクっ娘”とこの先どうやって接していけば良いのか?
「最近は」……っていうか、一人称が「僕」「ボク」「俺」の女子は、二次元世界はともかくとして、リアルにもかなり昔から存在していたんじゃないだろうか? この手の一人称を使用する人口や年代についての統計という物を見た事が無いので、自らの経験則で語るしか無いんだけれども……確か俺が小学3年生くらい(今から10年前)の時に同じクラスのMさんという人が「僕」と言っていたぞ。 ただ、俺は心理学はよく判らないんだが、それは富田隆先生が仰る所の“特別な存在への憧れパターン”にもどことなく当て嵌まるんじゃないか、という気もする。 まだ男女両性が未分化の時期だったという事なのだろうか。 今となっては知りようもないけど。 ただ、 「3つ目は“朱に交われば赤くなるパターン”ですね。まわりの友達や、好きなアニメなどのキャラクターの一人称をマネしているうちに定着してしまったケース。ひとつ目やふたつ目の要素も含んでいるかもしれませんが、現実の世界では、このパターンが一番多いでしょう」 この指摘は実に的を射ていると思う。 これも個人的な経験則に過ぎない話だが、「僕」「俺」女子が最も増加する時期は中学時代のような気がするのだ。 さすがに全ての女子がそういった一人称を使っていた訳ではない。 けれども、俺の今までの人生で一番「僕」「俺」の女子に多く出くわしたのは確実に中学時代だったのだ。高校に入ってからはパッタリと見かけなくなった。 「そう言えば、あの娘もこの娘も、“俺””僕”と称していた女子は漫画だとかアニメに耽溺している人が多かったなァ……」 と、中学時代を思い出して妙に感慨深くなってしまうのは俺だけかしらん。 俺と同じような心当たりがある人って結構多いんじゃないのか(笑) かつて存在し、そして現在でも新たに誕生し続けているであろう彼女たちの意識の根底にあるのは、「他の人とは違う存在になりたい」という他者との差別化を欲する思春期特有の意識なのかもしれない。 事実、ネット界隈を見回してみると「俺」「僕」と名乗る少女たち、そして何とかして凡俗な他人とは違う傾向を獲得せんとする言説のなんと多いことか! これも一種の中二病だとするならば、今頃は顔を真っ赤にしながら枕に頭を埋めて両足をバタバタさせている元・「僕」「俺」女子(大抵は腐女子か?)がかなりの数に上っているに違いない。 そして、「中学時代の思い出」というマウンテンサイクルから、知人・友人・家族・親戚たちが「過去の一人称」という黒歴史を掘り返す行為は、塞がりかけた傷口に塩どころかニトログリセリンを垂らす行為に他ならないのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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