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カテゴリ:与太話
ルーズソックスをはいている女子高生を見かけた。 「まだ」居たのか……とっくの昔にブームは過ぎ去りし時の彼方かと思っていたんだけど。 もしかして地方ではいまだに生き残っている所があるのか? 武梨えり「かんなぎ」(一迅社)第一巻を読んだ。 よくあるラブコメ物かと思ったら、ギャグ分が秀逸で思いのほか面白い。 噂によると、この漫画は仙台市が舞台になっているとかいないとか。どおりで仙台駅東口に巨大なポスターを何枚も貼り出して宣伝している訳である。 携帯で写真撮ろうかと思ったんだけれども、人の多さと自分の羞恥心に負けて断念。 そうこうしているうちにポスターは撤去された……。 さて、「かんなぎ」といえば、「ナギ様非処女騒動」が話題になっているらしいのだが。 てか、また処女厨デスカ。よく飽きないね……。 ネットでいくつかの纏めを見た限りだと主人公の少年「仁」がヒロインである「ナギ」への恋心を自覚し始めた矢先、ナギの元彼(イケメン)が現れて、しかもナギは未だに元彼が忘れられない……というが騒ぎの発端らしい。 「2次元にそこまで本気なってどうする」とか「処女だろうと非処女だろうとどうせお前らは一発ヌイて寝るだけだろ」とか色々と言いたい事はあるのだが、とりあえずは、落ち着いた方が良いのじゃないのか。 冷静になって考えて欲しい。 これは「起承転結」の「転」にあたる展開ではないのか? まさか、いくらなんでもこのままヒロインが恩人である主人公を捨てて昔の男に走ったまま戻って来ないとも思えない。そんな寝取られENDは、それは処女厨じゃなくても読者は納得いかないはずだ。 何の山場も修羅場もないままのストーリーを延々と見せられても冗長なだけではないか(キャラ萌え先行の作品ならそれでも良いのだろうけど)。だから作者を捕まえて「女性漫画家だから所詮はスイーツ(笑)展開」などとこき下ろすのはどうかと。 きっとこの苦難の後に、主人公とヒロインの絆はより深まるに違いない。たぶん。 と、思ったのだが、それはあくまで「ナギ様」を現実世界から全く隔絶された2次元世界の住人、単なる漫画のキャラクターと考えた場合の結論かもしれない。 仁に心底から感情移入して、ナギ様に萌えて萌えて萌えまくっていた連中に何を言っても無駄なのだ。 彼らにとっては処女性の侵犯および放棄(実際に捨ててるかどうかはあまり関係無い)とは決して修復しようの無い瑕疵であり、許すべからざる罪悪なのだろう。 何故に彼らが非処女キャラをそこまで嫌悪するのかは俺には解らないのだが、どうも脳内で自らの好む「女性」性を理想化し過ぎているきらいがあるんじゃないのか、という気もする。 文学作品などでも、世間的な俗悪さに染まっていない、純粋性を持った女性というのはまま登場する事があると思うが、結局はそこで求められているのは現実にどうしようもなく存在している俗悪さからの避難所的な機能なのであろうか。スレる事の無い広義での「処女性」を有する女性に癒されたいと、祈念しているのかもしれない。オタクは現実では欲求不満になる事が多いだからだろうか? ちゃんと調べた訳ではない、つまりは適当発言なので断言はできないのだけど……。 しかし……ナギ様は美少女である以前に、まずもって「神様」だったはずだ。 日本土着の宗教観は多神教。実は多神教の神様って結構ヤリまくりだったりする。 それでなくとも日本は性的な面で非常に開放的な文化だったと言われる。性的な事柄が厳しく批判されるようになったのは、明治時代以降に西洋から一神教的観念が流入し始めてからの事なのだ。 それでいくと、ナギ様が非処女でも何となく納得がいきそうな気もしないでもない。 何といってもずっと昔から故郷の土地を守ってきた自称「美少女土地神 産土神」なわけだし、その中には地母神的な「母性」のようなものがあっても決して不思議ではない。 もちろん元彼に走ったまま主人公の所に戻って来ないんじゃ、俺もさすがに落胆するが(笑) ちゅーか、現時点では謎のイメケンが元彼だったと判明しただけで、別にナギ様が非処女だったと明言された訳じゃないぢゃないか。 落ち着けって。
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Last updated
2008.11.22 23:35:25
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