あおひげ
あおひげ、という物語をご存知でしょうか。ペローの童話です。【あらすじ】あるところに「あおひげ」と呼ばれる裕福な男性が住んでいました。あおひげは、何度もお嫁さんを迎えたのですけど、奥さんたちは、皆、いつの間にかいなくなってしまうのです。また、新しい奥さんが嫁ぐことになりました。嫁いだ奥さんは、しばらく楽しくくらしたのですけれども、あるとき、あおひげが長期の旅に出ることになりました。あおひげは鍵の束を渡して、「どの部屋を見ても構わないが、一番小さな鍵の部屋だけは見てはならない」と良い置いて出かけます。奥さんは、あおひげが見てはならぬと言った部屋が気になり、ついにその部屋の鍵を開けてしまいます。その部屋には、先に行方不明になった奥さんたちの遺体がぶら下がっていました。戻ったあおひげは、奥さんが部屋を開けたのを知り、謝る奥さんを殺そうとしますが、奥さんの兄弟によって、逆に殺されてしまいます。あおひげの遺産によって、奥さんは豊かに、幸せにくらしました。って、お話なんだけど・・・・・・。昨晩、ハナコにせがまれて、このお話を読みました。で、問題提起。「誰がいちばん悪いのかな?」ハナコあおひげが悪い。だって、奥さんを殺そうとしたから。そうだね。でも。あおひげは、見ちゃいけないよって言ったんだよ。奥さんは約束をやぶったんだよ。約束をやぶった奥さんは、悪くないのかな?(ハナコ)ううん。あおひげが悪い。それに、奥さんを殺そうとしたもん。(わたし)ああそうだね。あおひげは、奥さんを殺そうとしたね。でも、あおひげは殺そうとしただけだけど、奥さんのお兄さんは、あおひげを本当に殺してしまったよ。しようとしただけなのと、本当にするのって、どっちが悪いのかな。(ハナコ)あおひげが悪いよ。だって、奥さん、あやまったもん。なのに、許さないってダメ。ほほーう。頑固に、悪者はあおひげ。ちなみにタロウ。えー、オレはねー、ゴメンナサイって言っても許さんことあるよー。じゃけ、ゴメンナサイって言われて許さんのは仕方ないと思う。けど・・・・・・誰が一番悪いかは、ワカラン。だそうな。何か、成長を感じさせるね。何かワルイコトをしたとき、最初は謝れない。(ジロウはまだ、アカンボだからここのレベル)そのうち、ゴメンナサイって謝ることを覚える。ゴメンナサイって言われたら、許して、仲直りしなくちゃいけない。(保育園児のハナコはここのレベル)でも、ゴメンナサイって言われても許せないこともあるし、許してもらえないこともあるってことを、そのうち知る。(タロウはこのレベルにさしかかっている)まあ、今回は「あおひげ」が題材だったからね。女の子は女性に、男の子は男性に、味方しがちだし、単に成長の問題だけじゃないんだとは思うけど。しかし。なーんか意味深で、色々考えちゃう童話よね。大人になってみると、単純に善悪なんてつけられませんわー。