繰り上げ返済
昨年秋の退職に伴う退職金を12月にゲットしたので、漫然と使い込まぬ内にローンの繰上げ返済をすることにしました。でも意外と金利計算ってどーなってんのか、分かりづらいよね。なので、今回は金利計算ってどういうことなのか、書いてみます。仮に、3百万円のお金を金利3%で借り、毎月5万円返すことにします。但し、この5万円はあくまで支払額のことで、この中に金利を含みます。金利3%、というのは年額なので、3,000,000円 × 3% = 90,000円つまり、1年で9万円の金利がかかる計算ですが、対象は1ヶ月なので、90,000円 ÷ 12 = 7,500円、つまり、最初の月に支払う金利は7,500円なのです。5万円支払っているのに、そのうち7,500円は金利なので、実際には、42,500円しか返済していないのですね。この次月は、42,500円を返済しているので、借入残額は少し減っています。3,000,000 - 42,500 = 2,957,500円なので、金利は先月の7,500円より少し安くなります。2,957,500円 × 3% ÷ 12 = 7,394円よって、5万円の支払のうち7,394円が金利なので、実質返済額は、50,000円 - 7,393円 = 42,606円さらにその次月の借入残額は、2,957,500円 - 42,606円 = 2,914,894円この月の金利は、 2,914,894円 ×3% ÷ 12 = 7,287円そして、実質返済額は50,000円 - 7,287円 = 42,713円・・・と言う感じで、延々続いて行くのです。実際には日単位で金利計算していくはずなので、月計算のドンブリ勘定例とは差額が発生しますが、概算額を把握する程度なら十分。にしても、月々5万円も払ってるのに、そのうち7千円強が金利なんて、バカらしいでしょ?こんな感じで、なっかなかローン残って減らないんです。だから、早い時期に繰り上げ返済すると、金利というムダな支出を減らせるんですね。もし、例の最後の月の前に、百万円繰り上げしていたら、2,957,500円 - 42,606円 - 1,000,000円 = 1,914,894円これに対する金利が1,914,894円 × 3% ÷ 12 = 4,787円実質返済額が、50,000円 - 4,787円 = 45,213円たかが1回3千円程度の違い、って言うかも知れないけどさ。電気をこまめに消してケチれる電気代よりよっぽど大きいし、計画通りにチマチマ百万返したとすると、支払金利が10万以上軽く違ってくるのよね。それに、この例は3百万程度の借入だけど、住宅だともっと大きい額なのが普通で、額が大きければ大きいほど、低金利でも額自体は増えるのよね。借入額4千万なら金利2%でも、初回月の金利は6万円強よ!!本当は1日でも早く繰り上げした方が支払金利が少なくて済むんだけど、税務年度は1月から12月なので、12月に繰り上げ返済をするとなると、住宅取得にかかるローンの税控除の申告をやり直さなくちゃならないんですね。12月も末となると、年末調整のために既に手続き完了している筈ですから。と言うわけで、費用対効果、差額が些少なら新年を待っていたほうが得策です。無事、その手続きも完了し、ローン完済予定も2年ほど縮まりました。