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[中国古典に関する本] カテゴリの記事

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  論語に学ぶ（安岡正篤著）⇒柔軟な思考を心がける

  論語に学ぶ子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし。（孔子は四つのことを絶たれた。私意・私心というものがなく、自分の考えで事を必する、即ち独断し専行することがなく、進歩的でかたくななところがなく、我を張らなかった）（P85～86より）先週は、論語のこの一節について、谷沢永一さんが書かれている文章を引用しました。谷沢さんの考えは、「判断軸を持つことは大切だが、事実に照らし合わせながら、それを変化させ、さらに充実させることが大切」ということでした。そして、「論語に学ぶ」の著者、安岡正篤さんは、上記の一節については、次のように記しています。これは論語を読むほどの人で知らぬ者のない有名な言葉でありますが、殊に固・かたくなということは一番いけない。よく世間には、大変好い人なんだけれども、どうもかたくなでいけない、というような人がありますが、こういう人はともすれば、世の中を白眼視したり、他人のすること為すことに文句を言ったりするものであります。だから進歩がない。孔子もこの固ということを一番嫌ったようであります。（P86より）谷沢さんが「意・必・固・我」の四つを絶つのはつまり全て同じ事を言っているという論調だったのに対し、安岡正篤さんは「固」という言葉によりスポットをあて「かたくななのはよくない」と説いておられます。「かたくな」というキーワード。私も、仕事をする中で、まじめに考えすぎてしまい、一つの側面からしか物事を見ることができずに、もっとよい方法があったことに気づかない場合があります。「かたくな」にならず（自分ではなっているつもりはないですが）、多面的な方向、自分が普段なら考えないような角度からも、物事を見つめてみることで、思わぬ発見や気づきを得られるのではないかと思っています。

  November 21, 2007

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  人生は論語に窮まる（谷沢永一／渡部昇一著）⇒変化させ、さらに充実させる

  子、四を絶つ。意するなく、必するなく、固するなく、我なるなし。（孔子は四つの勿れを守った。意地にならぬ、執念しない、固くなにならぬ、我を張らぬ。）（P145より）論語のこの一節について、谷沢永一さんは次のように書いています。いうまでもないことですが、「四つの勿れ」とは同じことをいろいろと言い換えているだけで、いっているのは一つのことです。人間は自分自身の独自の判断力というものを持たなければならない。ただし、その判断力に対して、いつでも事実に照らして修正を加えるという融通の利く心構えを失っていてはいけない。あるいは、「多少ともそれを変化させ、さらに充実させる」というゆとりを心の中に持つべきである。絶えず自分をリフォームする意欲とゆとりですね。（P145～146より）自分の判断軸としっかりと持っておくことは大切だと思います。ただし、その軸に縛られすぎてしまうと、さらに良い判断ができなくなってしまうかもしれません。色々な人の方の意見も傾聴し、「変化させ、さらに充実させる」ということを意識していきたいと思います。

  November 14, 2007

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  男の論語（童門冬二著）⇒先例に学ぶ

  子張問う、十世知るべきや。子曰く、殷は夏の礼に因る。損益する所知るべきなり。周は殷の礼に因る。損益する所知るべきなり。其れ或いは周を継ぐ者は、百世と雖ども知るべきなり。（子張が孔子に聞いた。「十代先の王朝のことが予測できましょうか」。先生はこうお答えになった。「中国古代の殷の国は、その前代の夏の王朝の制度を受け継いだ。しかしそれを丸ごと受け継いだわけではなく、ある部分は廃止し、ある部分は新しく加えている。また、周は前代の殷の制度を受け継いだが、やはりある部分を廃止したり、ある部分を新しく加えている。だから、周のあとを継ぐ国があれば、当然周の制度を受け継いで、ある部分を廃止したり新しく加えたりするだろう。これを繰り返していけば、十代先の王朝がどういうものになるかはもちろんのこと、百代先でも予測することができる」）（P93～94より）この子張と孔子のやり取りについて、著者は次の２つのことを読み取っています。１．先見力というのは、勘や才能に頼るものではなく、過去の統計を綿密に分析することから始めることが大切なのだ（P95より）２．ものごとにはすべて継続性と連続性がある（P96より）そして最後に、次のように締めくくっています。「先例の中に潜んでいる真理を発見しよう」という、先例に対する謙虚な取捨選択の態度も必要だ（P97より）私が関わっている仕事でも、先例から学ぶということが大切になってきます。ある事例が、他の事例にそのまま同じように当てはまらないこともあります。個人差や、取り巻く環境が異なる場合があるからです。ただ、先例から学び、それに基づいた実践をし、またそこから学びとったことを次に生かす、という姿勢が大切なのではないかと思っています。先例から学び、そこから新しいものを加え、次の生かすということを意識していきたいと思います。

  November 7, 2007

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• 中国古典一日一言（守屋洋著）⇒10年先を考える

  論語の中から次の言葉が紹介されていました。遠慮なければ必ず近憂あり（遠いところまで見通して対策を考えておかないと、近いところで足をすくわれることになる）著者は、「遠慮」、多く慮ることについて、次のように書いています。では、遠慮とはどの程度の先を指しているのか。少なくとも十年ぐらいは射程に入れておかなければならないだろう。（P259より）日々の仕事に追われてしまうと、先を見越した動きができなくなってしまいがちです。自分の目標や成長イメージなども、半期ごとの短いスパンで考えるのが常になってしまっています。立ち止まって、10年先に自分がどんな姿でいたいのか、どのように成長していたいのか、ということを考える必要がありそうです。そうすることで、今やっておきたい、勉強したいことも、より明確になるのではないかと思いました。

  October 24, 2007

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• 孔子　人間、どこまで大きくなれるか（渋沢栄一）２⇒楽しむことには及ばない

  論語の中で最も好きなのは次の一節です。子曰く、これを知る者は、これを好むものに如かず。これを好むものは、これを楽しむ者に如かず。（知っているということは好むということに及ばない。好むということは楽しむということに及ばない）この一節について、著者は次のように書いていました。つまり好むだけでは、もし中途で困難に遭遇すれば、その苦痛に耐えられなくなって、中止してしまう恐れがある。それが、心から道を楽しむ者ならば、どんな困難に遭遇しても挫折せず、どんな苦痛も苦痛とせず、敢然として道に進み、道を実行していけるものである。（P213より）今、大きなイベントの担当をしていて、講師の先生とのやり取りを今日もしていました。その先生は、知識も思いも経験もすばらしい方で、私も全身全霊で話をさせていただいています。プレッシャーを感じるときもありますが、その先生と話をすることで自分も成長できるし、何より会の成功に向かっていけるのが楽しいです。「楽しい」と「ラク」とは違うと思いますが、大変であっても、やりがいをもってできているので、「楽しい」と感じることができるのだと思いました。

  October 17, 2007

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  孫子の兵法がわかる本（守屋洋著）の感想

  《戦勢ハ奇正二過ギザルモ、奇正ノ変ハ勝（ア）ゲテ窮（キワ）ムベカラズ》【訳】戦争のやり方は、「正」と「奇」の二つの組合せから成り立っているが、その変化は無限である。（P101より）「正」と「奇」というのは、「定石」と「臨機応変」と考えることができるとのこと。この一節を仕事に生かす考え方として、著者は次の3点を読み取っています。（１）定石を理解することが大切（２）定石を理解した上で、臨機応変の運用に熟達（３）臨機応変の運用に強くなるためには実戦経験が必要。実戦経験だけではなく、先輩の経験や事例研究から学ぶことでも、臨機応変の運用に強くなることができる。自分自身の経験から学ぶことももちろん多くありますが、やはり先輩の経験から学ぶことが非常に大きな学びになります。昨日、今日とベテランの先輩社員から非常に多くのことを学ぶことができました。自分の仕事から学ぶという心がけは忘れず、同時に先輩社員の智恵もお聞きし、さらに大きな学びへとつなげていきたいと思いました。

  October 10, 2007

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  「使う!論語」（渡邉美樹著）の感想

  中国古典を勉強するなら「孫子」と「論語」を最初に勉強していくといいという話を聞いたことがあったので、以前からこの2つに絞って勉強しています。論語については、致知8月号「『論語』に学ぶ人生訓」という記事の中で、JR東海会長の葛西さんが次のように書いていました。『論語』の言葉というのは、いろいろな人生の経験を積み、それは確かにそのとおりだということを体得していくことによって、自分自身の心の糧となるのです（P13より）孔子の言葉の中には、「なるほど」と思えるものもあれば、よくわからないものもあります。なるほど、と思うものでも、おそらく深くは理解できていないと思いますが…これから様々な経験を積んでいくことで、論語の読み取り方も変わってくるのではないか、論語の読み取り方が深くなっていくような経験をしていきたい、と思いました。渡邉美樹さんが書かれた『使う！論語』ですが、過ちて改めざる、これを過ちと謂う。（衛霊公）という言葉に関して、次のように語っていました。過ちを犯すこと、それ自体は確かに失敗ですが、それを認め、改めることは、成長、そして成功への足がかりとなります。（P101より）仕事をしていると、うまくいくこともあれば、失敗することもあります。大事なのは、その失敗から何を学び、どのように次にいかしていくか、なのですね。

  October 2, 2007

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  論語に学ぶ（安岡正篤著）の感想

  安岡正篤さんの論語についての講演をまとめてある本で、４つの部分に分かれています。その最初の部分のタイトルが「論語読みの論語知らず」というもの。とても有名な言葉で、私も聞いたことがあったのですが、その言葉について次のように書かれています。例えば『論語』にしても、誰だってこれを読まなかった人はないけれども、本当に生きた学問として論語を読んだかどうか、ということに思い及んでみると、殆どみな、「論語読みの論語知らず」に終っておるのではないか、という気が致すのであります（P49～50より）これをどういう風に導いてゆくか。そういうことを考えて『論語』を読めば、本当に論語は活きてくる、又一生の友達になれる。そうして論語というものは何度読んでも、実は一向読めておらなかったということを、「論語読みの論語知らず」であるということを、しみじみと感じるに違いない（P117～118より）色々と本で学ぶことは多いけれど、それを実践に活かすことができなかったりすることを反省させられます。「本で学ぶこと＋日々の実践＝自分自身の成長」という図式が描けるのではないかと思います。やはり、どちらかでもだめなのですね。学びと実践の両方があるからこそ、自分の成長につながると信じて、がんばっていきたいと思います。とりあえず、連休中にリフレッシュしてからですが…

  August 13, 2006

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• 人生は論語に窮まる（谷沢永一／渡部昇一著）の感想

  人生は論語に窮まる2人の著者が、それぞれに論語の言葉について、ご自身の体験などを元に解釈しているのが参考になります。私が論語の中で最も好きな言葉は、雍也編の中にある次の言葉です（P１０２より）。子曰く、これを知るものはこれを好む者に如かず。これを好むものは、これを楽しむ者に如かず。（子曰く、理性で知ることは、感情で好むことの深さには及ばない。感情で好むことは、全身で打ち込んで楽しむことの深さには及ばない。）「楽しむ」ということが、一番だと孔子は語っています。仕事でも趣味でも何でも、楽しんでやることが大切。しかし楽しいというのは、「ラク」であるのとは違うと思います。目標をもって、その目標に向かって自分なりに考えて、その目標に近づき、成長していることを実感する。その過程では大変なこともあるだろうけど、でもラクをしているよりも充実して、「楽しむ」ことができるのだと思います。明日からGW明けで仕事が再開しますが、「楽しむ」気持ちを忘れずに、臨んでいきたいです。

  May 7, 2006

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  孔子～人間どこまで大きくなれるか～（渋沢栄一著）の感想

  『致知』という雑誌があるのだが、ある号で中国古典についての対談があった。その中で、中国古典を学ぶのであれば「論語」「孫子」の２つを徹底的に学ぶとよいとのことが書かれていたので、それ以来、「論語」「孫子」について書かれた本を多数読んできた。その対談でこの２つが選ばれていた意図は、「論語」…人間の心の持ち方を学ぶ「孫子」…生きていく（ビジネスをする）上で必要な戦略の考え方を学ぶではないかと、自分なりに解釈した。今回紹介した「孔子」の中でも、論語の中に出てくる様々な言葉について、著者が解釈を加えている。論語の中で一番印象に残っているのは、「孝」を大切にしているということ。親孝行の「孝」。近年軽視されがちにあるようにも思う「孝」。家族を大切に思う気持ちは、何よりも大切なものではないか、とも思う。そんな自分も、親に反発したこともあったし、父親が仕事で遅かったりすると、「家族を大切にしていないのか」なんて思ったりすることもあった。でも、自分が働いてみると、けっしてそうではなかったことがわかる。社会人になるまでは素直になれなかったりしたこともあったけど、今では結構色々と話すことができる。自分も、１０月には親になる予定。家族を大切に、という気持ちは、これからも忘れずに生きていきたい（●＾o＾●）

  March 26, 2006

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  諸葛孔明の兵法（高畑穣著）の感想

  中国の三国時代で最も有能な軍師とされる諸葛孔明。彼の兵法について分析し、現代のビジネスに応用できるように解説しているのが本書である。リーダーとしての心のあり方、あるいは心の攻め方、情報の扱い方や人心の掌握術など、孔明の考え方はまさに現代に通じるところが多々ある。本書により孔明の考え方を刻み込むことで、日々問題にあたったときに、あたかも孔明が軍師としてアドバイスをしてくれるようである。孔明がアドバイスをくれると思えるくらいまで、本書を何度でも読んでみよう（●＾o＾●）

  February 26, 2006

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