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・1億円献金隠し「野中事務総長の権限」=村岡氏関与否定・
当事者それぞれが、必死に責任回避を図ろうとする姿は、何とも醜いものである。 自民党旧橋本派の1億円献金隠し事件で在宅起訴された村岡兼造元官房長官(73)は11月17日午後、これまで敵対してきた野党・民主党が憲政記念館で開いた公開集会に出席し、同党議員の質疑に応じた。村岡氏の行動は自民党にしてみれば、利敵行為である。 「昨日の敵は今日の友」 集会の席上、村岡氏は、橋本龍太郎元首相(不起訴処分)が入院中の平成14年3月、会計責任者だった滝川俊行被告に対し、自らが政治資金収支報告書への不記載を指示したとされる点について、「(橋本)会長を出し抜いて重大なことを決定したり、お金を使ったりは(当時の)野中事務総長の権限だ」と述べ、野中広務元幹事長が関与したとの見方を示した。 この中で村岡氏は、日本歯科医師連盟側から受けた1億円の処理について、滝川被告や橋本、野中両氏らから一切相談を受けていないと強調、「事実無根のぬれぎぬだ」と事件への関与を強く否定した。民主党にしてみれば村岡氏の発言は「脱北者」の証言に等しい。 「昨日の友は今日の敵」 在宅起訴について「災いが天から降ってきた」と悔しさをにじませた。1億円の取り扱いを同派の幹部会に諮るよう指示し、不記載も了承したとの指摘には「作り事で事実無根」ときっぱり否定した。民主党など野党が要求している証人喚問については、国会で議決されれば応じる考えを改めて示した。 滝川俊行被告の検察での供述が真実なのか、村岡氏の主張が真実なのか。 責任回避の醜い戦いの火蓋は切って落とされた・・・ 滝川俊行被告の公判、村岡氏の公判を注視したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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