良い政治とは何か＆良い政治家とは

・自民党執行部内の対立は一段とエスカレート・

　自民党の武部幹事長は12月24日、武部勤幹事長の肝いりで広告代理店に作らせ郵政民営化推進の紙芝居を東京・有楽町の街頭で実演した。
　与謝野馨政調会長、青木幹雄参院議員会長ら執行部内部からの中止要求を振り切って武部幹事長が強行した。年明けから本格化する政府・与党の法案化調整を前に、自民党執行部内の対立は一段とエスカレートしそうだ。
　実演したのは、宮路和明副幹事長（森派）が率いる「郵政民営化紙芝居実行隊」の柴山昌彦衆院議員（森派）ら有志議員がオレンジ色の法被姿で登場し、拍子木を打ち鳴らしながら自転車の荷台に乗せた紙芝居を熱演。民営化後の郵便局がコンビニエンスストアやレストランを併設して便利になるなどと説くと、小学生を含む買い物客ら１００人が足を止めていた。竹中平蔵・郵政民営化担当相も駆け付けた。
　武部幹事長は紙芝居の鑑賞後、記者団に対し「（民営化について）考えるきっかけになると思う」と満足げに語った。
　しかし、自民党内からは「何とかまとめようと皆が頑張っているのに、全く逆の方向に行っている」（参院幹部）、「民営化に反対する声が強いのに、紙芝居をやるセンスが分からない」（反対派若手）と、この日も武部氏批判が相次いだ。　
　片山参院幹事長は、「反対派を刺激するようなことは慎んだ方がいい」と不快感を表明した。